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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

奈落の王女は怨霊たちの神になる

作者:ト隠天元
最新エピソード掲載日:2026/06/29

神の現れであった、赤い目の大王が、怨霊に呪い殺された。
大王の孫である燈火(とうか)宮は、国の中でひとりだけ、押し付けられた役割を受け入れなかった。
父が、祖母の代わりに、いけにえになろうとしても。
「父上に死んでほしくなかった。のに、私の言葉は届かなかった」
心に深い傷を負った燈火に、命令が与えられた。
怨霊を倒せ。
ただし、祖母が滅ぼした国の者たちを率いて。
「絶対憎まれてる。怖い」
しかし、父の罪を認めれば役目を解いてやると言われ、決意が固まった。
「父上は罪人じゃない。その気持ちを守りたい」
兵たちのところへ行った。
矢が飛んできた。
燈火をかばったのは、少年のような見た目の兵士、夜行路(やこうじ)すだまだった。
「私を必要としてくれる人がいた! なら、がんばれる。
夜行路たちと力を合わせて。
おばあさまの後継者になるんだ」

一人になった夜行路は、密かに、喜びを爆発させた。
「燈火宮の心をつかんだぞ。
先の大王に祖国を滅ぼされた、だれよりも小さなぼくが。
ぼくは赤い目の国を滅ぼして王になる。そして、燈火宮を妃にするんだ」

これは、自分の心を守ろうとして捨てられた王女と、大いなる野望をもった小さな復讐者が、本当の絆で結ばれた国を作る物語。
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