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新たな目覚め

「キラ?起きたのか?」

 キラを背負っていたカイルが、安堵したような声で問いかけた。

 熱にうなされるような感覚と、父の夢の記憶が混ざり合い、キラは混乱しながらもゆっくりと瞼を開ける。

「あ…カイル…?」

 彼は、自分がカイルに背負われていることに気づき、慌てて体を起こそうとする。

「まだ無理をするな。熱がある。最深部まではもう少しだ。それまで休んでいろ。」

 カイルの言葉に、キラは静かに身を任せた。

(父さん…。精霊は、人想いだって言ってた…。)

 しかし、今、自分の心を蝕んだ精霊の力は、悲しみと怒りに満ちていた。なぜ、精霊はそんなに苦しんでいるのだろうか?

(遺跡の異変は、精霊の心に起因する…)

 父の言葉が頭の中で響く。キラは、これまでの出来事を思い返した。ローが遺跡の回路を弄ったことで、精霊の力が暴走した。それはまるで、精霊が、自分の力をねじ曲げられ、怒り狂っているかのようだった。

 そして、ティアの力。あの優しい光は、精霊の怒りを鎮め、心を落ち着かせる力を持っていた。ティアが言っていた、精霊の「悲鳴」は、あながち間違いではなかったのかもしれない。

「ティア…。」

 キラは、ティアの存在が、この遺跡の謎を解く鍵だと確信した。

 キラは、自分たちが、ただ遺跡を修復するだけでなく、精霊の心を癒すという、新たな使命を負っていることに気づいた。そしてその使命は、自分とティア、二人でなければ成し遂げられないことなのだと。


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