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第21話 罠!?

 前半組が特別試験を開始してから約30分。

リリスたち後半組は扉の前に1列で並び、開始の合図を待っていた。


「それでは、始めっ!」


赤髪の教官によって試験が始まると同時に、全員が扉の奥へと駆け出した。




 合図から約20秒。

他の者たちの姿が見えなくなってからしばらくしてラヴィエンヌが突然立ち止まり、リリスを振り向く。


「ねえ、私たちの合格は確実だから、手を抜くべきだと思う?」


唐突な質問にリリスはかくり、と首を傾げた。


「なんで?」


質問に質問で返したリリスのことを怒るわけではなく、楽しそうな目を向けてラヴィエンヌは口を開いた。


「他の受験者に得点を譲るか、否かってこと。」


その答えにリリスは少しの間沈黙する。


「ラヴィエンヌは、全力でやりたいのでしょう?」


再び首を傾げながらそう言うリリス。

ラヴィエンヌはこれまた楽しげに笑いながら答えた。


「あっははは!正解!賛成してくれるなら、ね?」


チラチラと、リリスの後ろに立つ赤髪の教官に視線を向ける。

教官は「もちろん。全力でやってくれ。」と言い、口を閉ざした。

リリスたちはそれを確認すると、ようやく見えてきた受験者たちに背を向けて、再び駆け出したのだった。




 「うーん。1つも見つからない、か・・・。」


あれから約20分。

ラヴィエンヌは不満げに顔を歪めてそう呟く。


半人前の魔女たちへの試練として使うのだ。

この迷宮はそこまで難易度の高いものではない。

魔物にもなかなか遭遇しないし、罠も全くない。

とは言っても、リリスたちが現時点で魔物を30体近く討伐していた。


そんな時、リリスの魔力探知に何かが引っかかる。

反応は彼女らの真横。

壁がある方向である。

生物の反応ではないため、魔法の類だろう。


「ラヴィエンヌ、見つけた。」


そう言って、リリスはその場所を指差す。

ラヴィエンヌは無言で頷き、その壁の調査を開始する。

離れた位置から見たり、近くで触ってみたり。

その横で、リリスも範囲を絞って魔力探知の精度を上げながらラヴィエンヌの手助けを行っていた。


「もう少し右。」


しばらくの後、ラヴィエンヌが触れた部分から微かに光が放たれた。


「あれで解除できそう。」


ラヴィエンヌは呟きながら、魔法学校に入る際に、使用した呪文を唱える。

すると、その空間に眩い光が溢れだす。


「まずっ!罠か!?」


ラヴィエンヌの慌てた声を上げるが、状況が改善することはなく、次の瞬間にはその場から人が消えていた。

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