表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/42

第20話 特別試験の内容

 リリスたちが連れてこられたのは、魔法学校の訓練場の端に位置する洞窟の前。

洞窟は堅牢な門で閉ざされ、辺りは静寂に満ちていた。


今回、リリスたちの前に立つ教官は約10人。

その内の1人、赤髪の女性が説明を始めた。


「今年の特別試験は迷宮踏破。と言っても、第一層のみなので危険は少ない。」


受験者たちが息を呑み、不安そうに眉を寄せる。


「1人ずつ教官がつくから安心してほしい。」


その言葉で、受験者たちは安心するように息をこぼす。

それを確認した教官は再び話を続けた。


「また、今回は2人1組で試験を受けてもらう。踏破速度や倒した魔物の数、迷宮に設置させている宝箱の中身をいくつ持ち帰ったかを採点する。さらに、どれだけ協力しているかも点数に含まれるため、諦めずに踏破を目指してほしい。・・・それでは5分間時間をとる。それぞれペアを作ってくれ。」


話が終わった瞬間、リリスとラヴィは数人の受験者に取り囲まれた。

筆記試験で成績下位だった受験者たちだ。

実技試験の成績が分からず、不安だった中でこのペアで受ける特別試験。

ここで少しでも点数をあげようと思ったのだろう。


「あ、あの、私と組んでもらえませんか!?」


「私と組んだら、後悔させないわ!」


懇願するようにリリスの手を取る者、何故か自信満々にそう宣言するもの。

リリスはどうしたらこの状況を切り抜ける方法を考え、静かに口を開く。


「私、ラヴィエンヌさんと組みたいから・・・。」


その言葉は思いのほか良く響き、ラヴィエンヌが振り向く。

そして、楽しげににっと笑った。


「いいわね。足引っ張られるのも嫌だし。楽しそ。」


そう言ってリリスに歩み寄り、再び楽しげに口を開いた。


「新記録、目指そう!」


2人は握手を交わし、ペアが決定した者たちが集まっている場所へと向かうのだった。




 「それでは、開始!」


その言葉を合図に、前半組が迷宮の中へと駆け出した。

その後を教官たちが静かについて行く。


リリスとラヴィエンヌは後半組だ。

彼女たち後半組はその後ろ姿を静かに見送り、緊張を高める。


静寂に包まれた迷宮の前では、赤髪の教官が楽しげな様子で呟いた。


「さて、何人釣れるかな?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ