新たな一歩の・・・・・・出会い?
休みの日の朝だけは、ゆっくりと寝ることができる。何か夢を見ていた時は、もっともっと寝たいと思って、二度寝をするけれど、最近はぐったりと疲れが出てしまうせいか、夢を見ることなく、気が付けば10時近くまでぐっすりと寝てしまっていた。
体全体がすっきりとしている訳ではない。やっぱり、昨日の疲れがまだ残っていた。だから、もう一度寝てしまいたいと、体全体が訴えかけてくる。
でも、それを押しのけて、私は体を起こした。今日も、真虎君の家に行こうと思っている。だから、ゆっくりとし過ぎている暇なんてないんだ。
休みの日は録画したドラマを見るのに時間を使いがちだけど、今日はそんなことはしない。絶対に、真虎君に話を聞いてもらうんだ。レコーダーの容量がいっぱいだってお母さんが言ってたけど、それも今はどうでもいい。今日も、明日も、思いっきり真虎君のために時間を使うつもりだ。
時間的な余裕があると、すんなりとバスに乗ることができる。しかも、休日のバスだからか、人も少ない。駅前のバス乗り場から、大体10分から20分くらい。それで真虎君の家の最寄りのバス停に着く。そこからまた歩かなくちゃいけないけれど、昨晩に比べれば楽だ。
今日は、真虎君に会えるのだろうか。何が何でもあってみせると意気込んではいるけれど、それが本当にできるかどうかは、難しいと思う。本当に、できるのかな。
いやいや、ネガティブに考えちゃダメだ。なんとか、頑張ってみないと。
一度考え始めると、嫌がおうにもネガティブ思考になってしまうから、気分転換をしなくっちゃ。そうだ、昨日のケータイ小説の続きを読もう。
そう思って読みだしたけれど、読んでいる間にも、やっぱり真虎君のことを考えてしまって、内容が全然入らなかった。自分に本当にできるのか、悩みに悩んでいる内に、あっという間に目的のバス停まで到着していた。
バスを降りたら、後は真虎君の家まで一直線で向かう。今日は絶対に、と思えば思う程に、緊張感が胸を圧迫する。でも、引き返すわけにはいかない。
鼓動の高鳴りが収まらないまま、真虎君の家の前に着く。ここも、昨日と全く変わっていない。人の気配も全くしないし、真虎君の部屋はカーテンが閉められている。
よし、行こう。そう思って、インターホンに指を掛けた時だった。
「あの、咲宮さん、ですか?」
突然、声をかけられた。声のする方を見ると、金髪のお兄さんがいた。あれ、どこかで見た覚えがあるような気がする。
「はい、そうですけど」
ちょっと失礼だと思ったけれど、顔をじっくりと眺める。そうだ、昨日立ち寄ったスーパーでぶつかったあの人だ。でも、どうして私の名前を知っているんだろう?
「どうも、初めまして」
「は、初めまして」
向こうは覚えていないのか、よそよそしく頭をぺこりと下げて会釈をする。格好に似あわず、凄く礼儀正しい。
「あの、どちら様ですか?」
気になって、尋ねてみると、金髪のお兄さんはちょっと戸惑ったように間を置いて、こう答えた。
「立木丈って言います。去年の暮れまで高校に通ってて、今では建設業の仕事してます。それで、湯川真虎の親友だった者です」
ども、作者です。もしも、続きでこの話を読んでいる人は、36部が新たに追加されているので、そっちもご覧ください。そのお話の存在そのものを記憶から落っことしちゃってたみたいで、抜かしちゃっていたのです。ですので、今日は2話投稿です。
そして、この章の終わりです。繋ぎとして書いていたストックがなくなり、続きの話も書けていないので、しばらく更新が停滞します。申し訳ないです。
とはいいつつも、続きの話の構想もある程度は練られているので、それを組み立ててみて、そこから書くのなら、そんなに長い間は停滞しないかな、と思っています。
まぁ、そんなこと言ってるくせにどうせ長くなると思うけど(笑)
首をキリンよりも長くしながら、お待ちください。




