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Baroque Academy / シティスクールストーリー  作者: 原作:Rebecah Creative Studio / シナリオ原案:桃太郎V
第二部
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終章 最後のスクールライフ(2)

【樋串武学園・校内】

 帰宅部5人を片付けた5人「ラファエル」「ダイアナ」「ハイペリオン」「ハンナ」「エドガー」は学園に突撃し、「雅史」や「清子」を援護するべく校内を駆けるものの、異様な雰囲気に戸惑っている。それでも2人のためにと、目前の現象を押し通す。


「(ラファエル:)俺の知らない学園の能力か。わが妹ダイアナが持ち帰った情報のおかげだな。この程度の現象、どうってことはない。」

「(ダイアナ:)そう、学園の防衛プログラムってことだよ。」

「(ハンナ:)役立つ情報助かる。それより雅史くんのいる場所へ向かわなきゃ。」

「(エドガー:)言われなくても、既に4階のコンピュータ室前に立っています。扉を開け、キャプテンを援護するとしましょう。」


 5人は目前の扉を開ける。開けた先に、生徒会5人に囲まれた3人「雅史」「清子」「ローズマリー」の姿だった。


「(ヤミ:)...誰かと思えば、超官か。」

「(エドガー:)生徒会長餅田ヤミ...。」

「(ローズマリー:)それに、もうひとりのハンナ。」

「(ハンナ:)レベッカ?」

「(ローズマリー:)あー、向こうの世界ではレベッカを知っていたとしても、私をご存知ないか。」

「(雅史:)姐さん、生徒会の連中をなんとかしてよ。」

「(ハンナ:)雅史くん...生徒会ともあろうあなたたちがなぜこのようなことを?」

「(ヤミ:)すべては学園長のためだ。...理由?皆はそんなことを知らなくていい。我々の意図を理解する必要はない。」

「(ラファエル:)学園ちょ...ラザールの言いなりになったのか。雅史と風紀委員、こっちへ来なさい。」

「(ローズマリー:)私を無視ですかい。」

「(ヤミ:)キャプテンと清子には、この学園に関する記憶を消さねばならない。どうしても引き渡したいならば、我々生徒会を止めることだな。」

「(ラファエル:)...いずれにせよ俺ら7人がラザールの元へ向かわねばならない。君ら生徒会には俺ら7人の踏み台になってもらう!!」

「(ヤミ:)...後悔するぞ。」


 「雅史」をはじめ7人Plus「ローズマリー」と生徒会主要人物5人、互いの信念をかけた戦いが始まった。


【Phase-2】

 もう少しで物語の終わりが近づきつつあるので、生徒会5人の能力を振り返ってみよう。


 生徒会長「餅田ヤミ(もちだ)」の能力「影を制する者/Shadow Master」は影の中に潜れるほか、相手の影を踏みつけて拘束できる影縫い機能付。奇襲攻撃を得意とする。


 生徒会副会長L「動木雪(ゆるぎゆき)」の能力「雨の囁き」は雨のごとく相手に自分の言葉を囁き、囁かれた相手を意のままに動かせる。


 生徒会広報 「山本ゼツ」。能力「Sentence Solidifier」は筆で綴った文章を凝固するほか、炎、雷、氷、等々の属性付加が可能らしい。


 生徒会書記「シャドウ・デイモン/Shadow Damon」の能力「暗黒汚染/Darkness Corruption」は影から形成される霧状の魔手で相手の胸または頭を貫き、混乱させる闇魔法。


 「小日向晴也(はるや)」の能力「暴虐ファイア」はいわゆる焼却系で、局部・物体はもちろん広範囲にわたる焼却もできる。


 自軍が「ローズマリー」を入れて8人といったところか。いまだに生徒会5人に囲まれた3人「雅史」「清子」「ローズマリー」はどう動く?


「(ローズマリー:)私が道を開ける。雅史と清子よ、ハンナと合流せよ。」

「(雅史:)でも、レベッカに似た君はどうなるの?」

「(ローズマリー:)生徒会やらを引きつける。さあ、行け。」

「(雅史:)...無理しないでよね。清子、行こう。」

「(清子:)...うん。」


 「雅史」と「清子」は目前の味方5人に向かう。「ローズマリー」は2人の道を阻もうとする生徒会5人を足止めする。


「(ローズマリー:)おっと、私が相手だ。生徒会役員共。」

「(ヤミ:)邪魔立てするのか怪異。こちらとて容赦せんぞ。」


 生徒会長「ヤミ」は2人の影を踏もうとするも「ローズマリー」に阻まれる。


「(ハンナ:)雅史くん、学園長のところまで行きましょう。」

「(雅史:)うん、先を急ごう。」

「(ローズマリー:)もうひとりのハンナよ、私の知っているハンナは一番の理解者であり、顧客だった。雅史とはお互い通学仲間であるほか、絵を描くことが苦手じゃないってことは私が一番知っている!!生徒会は私が引きつける、学園の防衛プログラムやらを介して力を与えるから私に構わず行け!!」


 「ローズマリー」は学園の防衛プログラムの裏技を使い、「雅史」と「ハンナ」に力をインストールさせる。


「(雅史:)な、なんよこれ!!僕の背中に黒い触手みたいなものが!!」

「(ハンナ:)私の中に酸っぱい記憶が流れる。私の記憶にない、オカリナを吹いていて、両手を塞がれたことが裏目に出て、正体のわからない現象に消されたことか。」

「(雅史:)...力を得てわかったことは、レベッカに似た姉さんとともに生徒会5人と戦うことかな。やっぱ、一緒に戦うよ。」

「(ハンナ:)雅史くんがそういうなら、私も加勢する。」

「(清子:)ま、雅史さん、ハンナさん?何を言ってますの...?戦って勝てる相手じゃありませんのに...。」

「(ローズマリー:)心配ない、3人なら生徒会役員共なんて楽勝さ。5人は学園長のもとへ走れ。」

「(清子:)でしたら、わたくしも戦います!!生徒会相手にだんまりしてられるものですか!!ラファエルさん、あとはよろしくてよ!!」

「(ラファエル:)馬鹿言え!!ならば俺も加勢する!!ダイアナ、ハイペリオン、ラザールのもとへ向かえ!!超官、妹とハイペリオンを頼む。」

「(エドガー:)...くれぐれも無茶はしないように健闘を祈りますよ!!」


 5人「雅史」「清子」「ラファエル」「ハンナ」「ローズマリー」は生徒会5人と戦うとして、3人「ダイアナ」「ハイペリオン」「エドガー」は屋上にいる学園長「ラザール」のもとへ向かった。


「(ヤミ:)話は済んだか?」

「(ローズマリー:)ああ。私は雅史、ハンナとともに貴様らと戦う。覚悟しとけよ。雅史よ、君が指揮だ。指揮を執ってほしい。」

「(雅史:)...指揮を執るのはいつ以来だろう。腕が鳴るね。...じゃあ、いくよ!!」


 生徒会5人は5人を囲む陣形で攻める。


「(清子:)この陣形...2年前の修了式にわたくしを封じ込めたものと同じです。雅史さん!!」

「(雅史:)うん、わかってる。僕はその目で見たんだし、同人数なら対処できそう。ってか、何考えてるの生徒会?」


 2年前すなわち2010年3月24日より「清子」を5人で押さえつけるよう封じ込めた。今回の生徒会5人はやはり前回同様の手を使ってきたのである。


「(雅史:)みんな、背中を合わせて。背水の陣でいくよ!!」


 必殺タクティクス「背水の陣」は後には引けないもので、背中合わせで生徒会5人に立ち向かう。


「(ラファエル:)なんだ、楽勝ではないか。確かに能力を使うまでもなく、対処できそうだ。俺が相手だ生徒会長、覚悟!!」

「(ヤミ:)粋がるなよラファエル。」

「(ローズマリー:)私は小生意気なやつを相手にしよう。コテンコテンされる私じゃないことを覚えておけ。」

「(晴也:)何が小生意気なやつだよ!!」

「(ハンナ:)私は副会長を止める。...この学園は今日で終わると聞いた。学園長は何がしたいの?」

「(動木:)私に聞かれましても、わからないものはわからないのです。」

「(清子:)...生徒会広報、広報だけあって出番はありません...でしたわね?」

「(山本:)言われてみれば、そうみたいですね。でも、終わりだからといって本気出しますよッ!!」

「(雅史:)こうして生徒会書記と手合わせするのは初めてかな?僕がいない2年半前の夏休みに起きた学園動乱の元凶。」

「(デイモン:)あんな出来事は、とっくに過ぎたことでス。」


 すでに仕掛けてあった「デイモン」の魔手が「雅史」の頭を貫こうとする。


「(雅史:)ごっつぁんです!!」


 「雅史」の防御技で魔手を防ぐ。


「(デイモン:)さすがはキャプテンといったところですカ。...勝利の女神を微笑むのも今のうちでス。周りを見なさイ。」


 大事なことなのでもう一度言う。コンピュータ室全体に「デイモン」の魔手が仕掛けており、「雅史」に限らず、他の4人を標的とする。


「(デイモン:)...クックックッ。」


 「デイモン」の罠に気づく者はいないかに見えた。...とは限らない。


「(ラファエル:)ザ・ワールドッ!!」


 「ラファエル」は3.5秒間、時を止め、周囲を見回す。「デイモン」の罠に気づくとともに時は動き出すと同時に、罠を回避した。


「(ラファエル:)相手を間違えるな、書記よ。」


 他の3人は「デイモン」の罠に気づき、それを回避する。


「(ハンナ:)...どんな手を使ってでも倒したいってこと?ならば、こちらも考えがある。」


 「ハンナ」は「デイモン」を目掛けて、目前の副会長「動木」を投げ飛ばし(背負投)、手元のオカリナをホイッスルのごとく強く吹き、けたたましい音を鳴らす。


「(ローズマリー:)!!」

「(晴也:)ぅぁぁぁああ、頭に響くぅぅぅ!!!」

「(デイモン:)ガァァァァァアアアアアアア!!!!!!」

「(動木:)ぁぁぁぁああ!!!!」

「(山本:)!!!!」

「(ヤミ:)!!」


 「ハンナ」が反撃のチャンスを作ってくれた。


「(雅史:)すごい音とはいえど、さすがは姐さん。それも僕のために。」

「(ハンナ:)雅史くん、今のうちよ!!」

「(雅史:)よし、僕の前の2人を片付けるってことね。まさに一石二鳥だね。では...どすこい!!どすこい!!」


 「雅史」の相撲技「つっぱり」で生徒会2人「デイモン」「動木」をノックアウト。残るはあと3人といったところか。


「(デイモン:)...キャプテン......見事でし...タ......。」

「(ラファエル:)俺も負けてられんな。風紀委員よ、生徒会広報を凍らせよ。簡単なことだ。」

「(清子:)それが...なかなか手強い相手ですので、一筋縄ではいきません!!」

「(山本:)残念!!私の能力を破る者はいませんので。」

「(ラファエル:)ずいぶん苦戦しているようだな。だが負けるんじゃない!!風紀委員の意地を見せてやれ!!」

「(清子:)生徒会の大物相手では、どうしようにも...。」

「(ローズマリー:)じゃあ、交代しよう。小生意気なやつは清子がやるとして、うさんくさいやつは私が片付ける。」

「(清子:)ローズマリーさん、お気をつけてください。」


 「清子」は書記「晴也」相手に、「ローズマリー」は広報「山本」相手にと、戦う相手を変更して続行。


「(ローズマリー:)私が相手だ、このうさんくさい広報。」

「(山本:)相手が誰だろうとも、何も変わりませんよ。」

「(晴也:)帰宅部寄りの風紀委員かぁ。」

「(清子:)年下か同い年相手なら、なんとか対処できますわ。」

「(晴也:)あまり僕を舐めないでくれるかな?書記とはいえ、こう見えて僕、生徒会の主要人物なんだし。」

「(清子:)雅史さん、合体技でいきますわ。」

「(雅史:)あ、よし。黒い触手を動かすコツができたようだし、試してみるか。いくよ、僕の黒い触手で小さな書記を巻きつけて...っと。」

「(晴也:)ちょ、なにこの得体のしれない触手!!僕を巻きつけてどうするのさ!!火傷しちゃうって!!」

「(雅史:)いいのいいの。この触手、僕のじゃないし。清子、この子を気絶させてやって。」

「(清子:)ええ、そうしますわ。」


 新たなシンクロ技「スレンダースタン」は、黒い触手で相手を巻きつけ、仕上げは「清子」の雷魔法「サンダーボルト」で相手を気絶させるもの。これで書記「晴也」は身動きが取れないまま電気を浴びて、痺れて気を失う。


「(ローズマリー:)よくわからない怪異の力を使いこなすとは、さすがは雅史。私も負けてられないな。」

「(山本:)私の最高傑作『無限の壁』を破れますかな?」

「(ローズマリー:)さて、このうさんくさい広報を仕留めよう!!さぁハンナよ、トンカラトンでもいい、うさんくさい広報にトンカラトンって言わせてやれ。」

「(ハンナ:)...覚えのない酸っぱい記憶の、あのトンカラトン?では、広報。トンカラトンと言って。」

「(山本:)何を言っているのですかな?状況は変わらないのに。」


 広報「山本ゼツ」はそれ以外の行動、すなわち「状況は変わらないのに。」と聞き返す等「トンカラトン」って答えず、「トンカラトン」に従わなかったとみなす。


「(ハンナ:)...ぶった斬る!!」


 「ハンナ」は目の色変えて、エレクトリック・ギターで凝固した文字「無限の壁」をぶった斬り、広報「山本」ごと真っ二つになり、「山本ゼツ」という生徒会広報は絶命。第二部初の死者が出た。


「(ローズマリー:)トンカラトンの力とはいえ、そこまでうさんくさい広報を真っ二つにするとは。」


 「トンカラトン」に従わなかった広報を真っ二つにして殺害するのを見た「清子」の反応は、「ライジング2010」読者、「清子」のエゴを知るものにはわかっているはず。


「(清子:)は...ハンナさん......。」


 「ハンナ」の二度目の凶行に背筋が凍る「清子」。


「(ハンナ:)私が殺人を犯した...とでも言いたいの?勘違いしないでほしい。このオカリナで、この殺人はなかったことにしてみせる。」


 「ハンナ」はオカリナを手に持ち、「B__DA___B__DA___(シーレラーシーレラー)」と「B_A_F__B_A_F__(シーラーファシーラーファ)」を吹き、なんとか殺人は()()()()()()に戻した。


「(山本:)ブクブクブク......。」


 生徒会広報「山本ゼツ」は口から泡を吹き、ダウンした。


「(ハンナ:)これで殺人罪にならなくて済む。」

「(清子:)ふぅ...また罪を重ねたと思うと......わたくし......。」


 手を汚さぬよう処理した「ハンナ」に安堵する「清子」。


「(ラファエル:)...あとは生徒会長だけか。」


 あとはないと感づいた生徒会長「ヤミ」は...。


「(ヤミ:)......我々の負けだ。」


 戦況が大きく変わってしまったのか、素直に投降する。


「(ラファエル:)生徒会長...。」

「(ヤミ:)...何も言うことはない......行け。」

「(ローズマリー:)言われなくても、そうする。雅史、ハンナ、清子、行こう。」

「(清子:)...この度はお世話になりました。生徒会長、ごきげんよう。」


 「雅史」率いる5人は屋上にいる学園長「ラザール」のもとへ向かった。生徒会との戦いは長いものだった。


【樋串武学園・屋上】

 到着した頃、そこに学園長の姿はなく、先に行った3人「ダイアナ」「ハイペリオン」「エドガー」の姿が。


「(ラファエル:)ラザールはどこだ?どこにもいないじゃないか。」

「(ダイアナ:)それが...どこにいるのやら......。」

「(ラファエル:)...ラザールは何がしたいんだ!?隠れているだろう?出てきたらどうだ!!」


 周囲を見てみると、時計台の上に繋がっている梯子がある。


「(清子:)こんなところに梯子があったかしら?」

「(ラファエル:)さては、時計台に隠れているのだな?君たちよ、俺に続きなさい!!」

「(ローズマリー:)仕切ってんじゃないよ傲慢。」


 7人は「ラファエル」に言われるまま梯子を登る。時計台の頂上に到着すると、そこには「ラザール夢ノ橋」が待ち構えていた。


「(ラザール:)...とうとう来たか。」

「(ラファエル:)ラザール!!」

「(清子:)学園長...。」

「(ラザール:)それに...風紀委員さん、キャプテンさん。」

「(雅史:)学園長...君が『暁美ほむら』とか『阿万音鈴羽』的な何かの。」

「(ラザール:)...時間遡行(じかんそこう)を繰り返してきた未来人...半分だけ、そういうもんかな。」

「(清子:)雅史さん、学園長の正体(それ)を知っていてこの学園を去ったというのです?」

「(雅史:)未来人ドロシーの話を考えて、わかったんだ。学園長はこの世界の人物じゃないってことを。」

「(ラファエル:)ラザールの素性を調べても不明な部分が雅史との協力で明かされたということだ。ラザールよ、何がしたいんだ?何を望んでいる?」

「(ラザール:)...それを聞いて、どうするんだい?」

「(ローズマリー:)...やはり口で言っても無駄か。君たち、拳を構えよ。得体のしれないやつを討つ!!」

「(ラザール:)...とりあえず、場所を変えようか。」


 時計台の上の床がリフトのような作りになっていて、この場の皆は時計台の中に降りていく。無論、天井を開閉する機能は持ち合わせていない。


―Phase-3へ続く。

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