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第十章 幼馴染のいない修学旅行(0)
「虚校忌譚」が終わって10ヶ月の間、学園の防衛プログラムを発動することはなく11月(November)を迎えた。今年の入学者が零に近いほど少ない。退学者がいるとすれば、数十人ってところか。
在校生はこの学園の主要人物を含めて、せいぜい20人。主人公「黒井清子」はともかく、出番のないモブ化同然の風紀委員「鈴木アーサー/Arthur Suzuki」、目立った活躍はない帰宅部2人「黒澤杏璃」と「郷田健太」、俺等は一生遊んで暮らせるんだような顔をした3人「兵藤源郎」「衣笠典子」「遠藤魂二」。この状況を見て、数少ない在校生7人をどう料理するのかは不透明なままだ。
悲観的な今を紛れるために学園長「ラザール」は、そんな生徒達のために全校合同修学旅行を計画した。生徒達の社会勉強と慰撫のための名目として、二泊三日の日程で開始することになった。その内容とは京都、奈良での神社仏閣文化遺産巡り、そして巨大アミューズメント公園「GSJ」を抱える大阪での行楽である。数少ない生徒達に純粋な青春の気分で臨んでもらうために「ラザール」はこの修学旅行を強行した。
幼馴染「雅史」、アトラス家2人「ラファエル」「ダイアナ」とその従者「ハイペリオン」のいない修学旅行が11月27日(水)から3日間、始まるのであった。




