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寝るか
4:寝るか
「ここ何処?」
「へ?あ、お城ですけど」
文は答えた。
「お城だと?何でオレこんなところに?思い出せん。まーいい、それより腹減った。何か食わせろ」
二人は残っていたパンとカボチャのスープとチキンをメガネ外人に差し出した。メガネ外人は二人に一礼した。
「ふと気づいたが物がよく見えんぞ。メガネねえか?」
「あります。どうぞ」
文はメガネを差し出した。
「サンクス」
メガネ外人は眼鏡を掛けた。
「二人ともまだ起きてるんしゅかあ?早く寝たほうがいいっしゅよ。明日は不思議で危険な島に行くんしゅからねえ」
「マホ語に戻った」
二人は同時に言った。
「はい。おやしゅみ」
二人はマホ語じゃなかったメガネ外人のことについて話し合った。おそらく眼鏡を取ったせいだろうという結果になった。
「あした島に行くって知ってたか?」
アー助は文に訊いた。
「いいや。知らんかった」
「寝るか」
二人は同時に言った。




