自由時間
3:自由時間
昼食が運ばれてきた。
「やっと来た」
アー助はステーキに齧り付いた。パンとスープとサラダとジュース、どれも美味だった。
「アー助、メガネ外人、これ食べたら外に出てみようよ」
「まあいいだろう」
「お!いっしゅよ」
三人は食後に外に出てみた。
「暑ち~。あちいぞボケ」
「確かに、暑い」
「中は冷房きいてたみたいっしゅね。うわ、暑いっしゅね。思わず子供の頃を思い出すような暑さっしゅけどねえ」
「は?そう思うアー助?」
「思わん」
「君らはまだ子供っしゅからねえ」
三人は城の中に戻った。巨大な階段下の広大な広間は騒がしくなっていた。五人の女がステージ上で踊り、カードゲーム場や、バーも出来ていた。文とアー助はステージの前にしゃがみこみ、メガネ外人はビールを手にした。
夕食は再び部屋に運ばれてきた。文とアー助は大きなエビに齧り付いた。メガネ外人は酔っ払って眠っている。
「あいつよく寝とる」
ベッドに埋もれて鼾をかいているメガネ外人を見てアー助が言った。
「イタズラしたくなった」
文が言った。
「ならやろう」
二人は夕食を食べ終わり、イタズラに取り掛かった。文はワインを一滴メガネ外人の顔に垂らした。
「冷たいっしゅねえ」
メガネ外人は眠ったまま言った。二人は絨毯の上を笑いをこらえて転がった。アー助は髪の毛を一本抜いてメガネ外人の鼻の穴をくすぐった。
「はっしゅからねえ!」
メガネ外人は大声を出した。二人はメガネ外人が起きたかもしれない、と思い大急ぎで隣のベッドに潜り込んだ。メガネ外人が起きては居ないことがわかると二人は布団から這い出た。
「はっしゅからねえっ、て何語だ?」
文はアー助に問うた。
「笑わかすな」
「真面目に聞いてるんだ」
「なら、マホ語だ。いや、アホ・・」
「マホ語!?」
「アホ語と間違えたんだ。笑わせるな。起きたらどうするんだ?」
「すまん。でも面白いよそれ」
二人は話し合いの結果、メガネ外人の独特な喋り言葉をマホ語と名付けることにした。二人はいたずらを再開した。文は眼鏡を取ってみた。
「まあ、かわいいお目目」
アー助は、笑かすな、という合図のために地面を叩くつもりがメガネ外人のお腹を叩いた。メガネ外人は大きな音で放屁した。二人は声を立てて笑った。
「誰だ貴様ら?」
メガネ外人は目を覚まして言った。
「何?!マホ語じゃない」
文は驚いて言った。
「おいガキ。なめてんのか貴様」
文とアー助は困惑した。




