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子供の遊び  作者: Ryo Yoc
29/35

さて!行くか!!!


24:さて!行くか!!!

 文は影地球のお城でがつがつ料理を食べている。

 「うーうま。ろくなもん食べてなかったから、うっふー。・・・うま」

 アー助もがつがつ料理を食べている。メガネ外人は窓際の壁にもたれて異常なくらいすさましい食欲の2人を眺めている。

 「しゅっしゅごい食欲っしゅね!まっ、食べれるとき食べるのが一番っしゅからねえ」

 影地球のみんなと3人は休養と準備のため、お城に戻ってきている。これから3時間後の日の出とともにシュガー・リョウとの決戦へ出発する事になっている。

 アー助と文は料理を食べ終えた後で一緒に風呂に入った。

 「お前は誰が好きなんか?」

 アー助は聞いた。

 「オレはサクライさん」

 「ばあか、サクライさんはヤマくんと結婚するんだよ。はい残念」

 「ふはーそーなん」

 文は力なく言った。

 「じゃタチバナさん」

 アー助はびっくりしてあきれて答えた。

 「メガネ外人に殺されるど」

 「いいよ。他探すよ。はあー。で、アー助は?」

 アー助はおとなしい顔になった。そして地球にいるチエちゃんのことが好きだと語った。語り終えるとアー助は赤くなった。

 「そうなん」

 文はアー助を見て言った。

 「おう」

 文は照れているアー助をからかおうときめた。そして歌い出した。

「ちーえちゃんと ちぃーえちゃんと ちいさいこーろーちいさいこーろー 一緒にお風呂にはいったねー あっーーーーー!

 アー助は真っ赤になってコロッシャルーと叫びながら文にたらいを投げた。文はすばやくよけて、風呂場に入ってきたメガネ外人は鼻に当たった。「ほしゅっ!」と言うか言わないかのうちにメガネ外人は気絶した。そんなふうに1時間が過ぎた。その後3人はさらに1時間部屋で睡眠を取った。

 決戦の前の話し合いのためにみんなはホールに集まった。

 「えーみなさんも知っての通り、永遠の冒険心と手に入れることが出来たのは文くんだけです。だからシュガー・リョウと直接対決できるのは文君だけということになります。情報によるとシュガー・リョウには4匹のネコの手下がいます。そのネコたちは東西南北にわかれて影地球を破壊しています。私たちはそのネコたちを止めることにします」

 東へはキーポとザオとカトリー、西へはタチバナさんとメガネ外人とバグン、南へはヤマくんとサクライさんとテンネコ、北へはアー助とアデが、それぞれ代表となり他の影地球の兵士とともに向かうことになった。そして炎絵の鳥と文はシュガー・リョウのところへ向かう。東西南北へ向かう者達はそれぞれ4台の銀色の列車に乗りこんだ。影地球で造られた列車の中では最も早く目的地へ移動できる。さまざまな大きさの四角い鉄板をつなぎ合わせて造られたエクレア型のボディ。それはぎらぎら光っている。静かに寝静まった影地球の夜が明ける。文は炎絵の鳥の背にまたがった。地平線に金色のラインが浮かぶ。銀色の4台の列車はジガジガジガと青い稲妻を空から受けて金色の火花を散らして走り出した。2度まばたきする間にもう地平線の向こう側に消えてしまった。炎絵の鳥の上で文は「あ、うう」とつぶやいた。そして「さて!いくか!!!」と1人声を張り上げた。バサンッ!バサンッ!バサンッ!炎絵の鳥はオレンジ色の翼をはばたかせて3度目で地上をはるか真下に高く飛び上がった。ズバズバズバと3つくらい雲を突き抜けた。文は息がつまるかと思った。

 「ねえ、炎絵の鳥君。今度移動するときはもっとゆっくりね。じゃないと死ぬから」

 文は言った。炎絵の鳥はボウオと一瞬強く燃えて答えた。文は、そういえば火で出来た鳥に乗っているのに何故やけどしないのかな?と思ったけど、まいっかと思った。

 文が空を飛び始めて3時間が過ぎた。青空は悲しいくらい平穏なままだった。緑の山も乾いた赤い大地も雲ももうすぐ破壊されてしまうかもしれない世界のものとは思えなかった。

 「あ!あった」

 文は前方の空に黒い石の島が浮かんでいるのを見つけた。その時炎絵の鳥は強く燃えだした。文はおどろいた。

 「どうしたっ!?」

 『私は冒険心の炎で存在する鳥だ。文の心がこの炎を生んだんだよ』

 文はにやけた。

 「確かに!いまわくわくしてるよ!」

 文と炎絵の鳥は黒い塔を取り巻く黒い風を突き抜けた。永遠の冒険心のおかげで文も炎絵の鳥も無事だ。文は、それじゃいってくる、と言って適当な窓を選んで飛び込んだ。

 すとっ。文は黒い塔の中の一室に着地した。文は黒や紫に光る石でできている壁や天井に見とれながら歩いていると左足がズボッと地面にはまり、右足が柔らかいものを踏んだ。

 「いてえのオ!」

 ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザ。文が踏んだ何かが地面から盛り上がった。そのせいで文はひっくり転げてしまった。文はそこが長方形の砂場だと気付いた。文は手で砂をすくってみたオレンジ色でサラサラしている。そういえばさっき、いてえのオと声がして砂の中から何か出てきたな、と思い上を見上げた。文が見上げると黒い半そで半ズボン姿でボウズ頭のデブがふわふわ浮いていた。

 「えっーーーと。シュガー・リョウですか?」

 「そうだばか」

 文はなんかアー助みたいな態度をとるやつだと思った。

 「お前はだれか?」

 シュガー・リョウは突然の侵入者におどろきながらも、なんだかオフザケさんと話しているような気持ちになった。

 「人間なんか?」

 シュガー・リョウは短めの髪の毛、アホそうな目、半そでのカッターシャツに黒い学生服ズボンを見てから聞いた。

 「僕は糸尾文15歳で人の子さ!」

 「黒い風を抜けてきたんか?!!」

 「Oh-Yes!い、え、す!」

 「平気なんか?」

 「僕は永遠の冒険心を持っている

んだもーーーーーーーーーォん」

 シュガー・リョウは少し考えてから、何しに来たんか?と聞いた。

 「シュガー・リョウが影地球を破壊するのを止めに来た」

 「そうか。破壊ならもうすぐ終わるぞ、みながもうすぐ消えうせるんだ」



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