黒の森
19:4・黒の森
ポムン!ポムン!目玉の落下が止まった。
「こ、ここはどこだ?」
「黒の森だボケ」
辺りは暗闇に包まれている。本当に何も見えないけど時々無数の紫や赤のもやもやの線が空の中をみみずのように這うのが見える。
「さ、あ、て、と。対決すっぞ。2つの意識を1つにするためには・・・クケケケケケ、どちらか一つを切り裂けばいい。そして勝者が収めるのさ身体と風をな」
「なんかすこし話が違うがいいだろう。勝てばお前を消せる!」
黒い風はいつのまにか人の形をした黒い身体になり銀色の剣を握っていた。そして僕もいつの間にか銀色の剣を握っていた。
「この剣で切り裂かれたほうの負けだ。ではSTRAT!」
「おら!おら!おら!おら!」
僕は一気に切りかかった。剣なんて使ったことないので勢いで勝負するために、なのに。
「ニヤ。ニヤ。ニヤ。ニヤ・・・」
黒い風はすべての攻撃をさらさらかわした。うわっ・・やばい足がすべった。黒い風は剣を振り上げた。くそっにやにやしてやがる。
「バイ!リョウ」
黒い風の振り下ろした剣は僕の肩をかすめた。一瞬、助かったと思ったがその小さな切り口から大きく、スパン!と僕の身体は2つに引き裂かれた。あ、・・・意識が今、テレビのスイッチを切るようにザザーザザザ・・・プツン!
「クケケケケケ。ケヒヒヒヒヒ。これでバカリョウの精神が死んだ。これでこの身体と風はオレのもの。そしてクケケケケケ。ケヒヒヒヒヒ。あいつの大事なカアさんを楽にしてやろう。クケケケケケ。そうすりゃあいつも報われるだろ。おんなじとこ行けるんだかいらねえ。ケヒヒヒヒヒ。とりかかろっっっーと。




