シュガー・リョウのお説教
15:シュガー・リョウのお説教
茶色と黒の毛が斑になったのっぽの猫オフザケさんと、白毛のやせネコは下を向いて黙っている。
「オフザケさん人ゴミ(黒い光を放つ者)を何処へやったか?」
シュガー・リョウはオフザケさんに問うた。
「あのー。それがー。あー。あー」
「それがなんか?」
「はい、正直に言いますと、やせネコのところへ遊びに行っている間にいなくなりました」
「当たり前だ。人ゴミは命令する者がいないとトボトボ歩きだすんだバカが」
「バカです」
「で、やせネコは人ゴミをどこへやった?」
「え。あのねえ。それがねえ。寝ちょったら・・・おらんようになった。ゴメンリョウ君」
「私がやせネコのところへ行った時にはもう人ゴミはいませんでしたな」
「しかたがない。また用意するから呼ぶまでどっかで自由にしてろ」
「やった。ラッキー」
やせネコは言った。
「はい、分かりました」
オフザケさんは言った。
「ばか。ばか。ばーか。本当バカだぞお前ら」
「バカです。それでは失礼」
オフザケさんは認めた。
「うん。じゃあバイバイ」
やせネコは言った。2匹は部屋を出て行った。この2匹とは出会いからしておかしかった、とシュガー・リョウは思った。
§
2匹とシュガー・リョウが出会ったのは全てが白い光でぼやけた真昼の時間で、場所は灰色のブロック塀に挟まれた細く長くかくかくした曲がり角の多い道だ。ブロック塀の向こう側の庭には松の木が植えてある。遠くの空には赤と青と黄のアドバルーンが浮いている。シュガー・リョウはそこで道に迷っていた。塀はシュガー・リョウの頭の位置よりもひとまわり高い。
「まいった。まいった。まいったぞ。まいったぞ。があ。があ」
と言いながらシュガー・リョウは2時間くらい歩いたが景色は全然変化しない。更にもう2時間歩くと2匹のネコが塀の内側から飛び出してきた。そしてシュガー・リョウに気付くと2人はこう言った。
「夢です」
シュガー・リョウは夢から覚めると、その2匹の猫が妙に奇妙にむかついた。シュガー・リョウはさっそうにその2匹のネコに良く似たネコを探し出していじめた。それからその2匹のネコを見ていると妙に奇妙に気に入ったので手下にすることにしたのだ。2匹のネコもシュガー・リョウのことを妙に奇妙に気に入った。シュガー・リョウとオフザケさんとやせネコはそんな妙に奇妙な関係の仲間だ。
§
シュガー・リョウはねむたくなって寝た。




