第4話「推しとAIとサトウキビ」
「ん?ここは……」
目が覚めたらなんか森の中にいた。
なんか昔テレビで見た屋久島の森に近い。
「えーっと確か……。」
ああ、思い出した。言語とか能力を刻み込むとか言われて、その後のクソ痛い儀式で気絶したんだ。
「多分これ、転生されたのかな?」
人が気絶してるのに勝手に進めたのかよ。
ひどくない?まあいいか。
というか、なんか色々置いてあるな。
「おっ、服を支給してくれるのはありがたいな。他には……」
「この変な機械だけ?」
服以外には変な小型機械が置いてあった。
「お、取説あんじゃん。なになに?」
「口内から体内に取り込むことで心臓に定着し、心臓の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、機械内に入ったAIが動きます。見た目、声、話し方なども設定可。」
見た目ってことはあのクソガキみたいに宙に浮くのだろうか。
「というかサラッと流したけど心臓に定着ってやばくない?!」
でもこの森林の中で1人はなぁ……
いやでも心臓……
よし!飲むか!
流石に死ぬようなものを送ってくるわけないでしょ!
(ゴクッ)
ん?なんともなさそ---------------
ああ、また気を失ったんだ。
人間って痛みがカンストすると何も感じないってほんとなんだ。
「ああ、もう外結構暗いじゃん」
気がついた時には外は夕方ほどの暗さだった。
「というか飲んだけど何もないなぁ……。」
「お前の目は節穴か。」
「?!?!」
背後を見ると見慣れたガキ…ではなく推しがいた。
何を言ってるのか正直自分ですら分かってない。これが異世界か。
「お前の記憶に1番深く刻まれていた姿を取ったが。」
「……気まずいのでチェンジで。」
「いいのか。」
「はい。」
「じゃあどの姿に。」
なんで推しが目の前にいるのか。
頭が回らん。
ああ、犬なら気まずさはないだろ
「じゃあドッグに」
「なぜに英語」
おお、一応姿は変えられるのか。
でもなんで最初あの姿……。
「なぜに最初あの姿」
「質問を質問で返すなあーっ!」
「疑問文には疑問文で答えろと進○ゼミで教えられていた!!」
「進○ゼミに対する風評被害だろ」
「「あっはっはっはっはっは」」
「「お前やるきか?」」
なんで俺はAIと喧嘩しやすいのか。
俺は人生2回目のAIとのガチ喧嘩に赴いた。




