第4話 母のヤバい写真
写真もデジタルな時代。
カメラでネガから写真プリントする時代は「お焚きあげ」してもらっていたものですが・・・。
高校生のころ、母が1枚の写真に悩んでいたことがある。
家族で車に乗り、買い物に出かけたついでに、父の気まぐれでふらっと寄った川で撮った写真だ。
その写真には、そこに存在するはずのない何かが、ばっちりと写り込んでいたのだ。
当時、地元のローカル番組の心霊特集で「霊視」をしていたパメラという占い師がいた。
地元のデパートで占いもしていて、高校入学前に私も友達と占ってもらったことがある。
その縁もあって、母は写真を持ってパメラを訪ねた。
私も付き添いでついていったが、パメラは写真を見て、少し悲しそうに俯き、
何か呪文のようなものを小声でつぶやいたあと、写真とネガをお寺で
お焚き上げをしてもらうよう勧めた。
そして母は、パメラの指示に従い現像した写真とネガを寺に持参し、お焚き上げをしてもらったのだ。
たった一枚の写真のために、パメラの鑑定料とお寺へのお礼とで、けっこうなお金がかかった。
その写真の詳しい話は、また別のところでゆっくり語るとして。
私は、画面を数回タップしただけで、2枚の「ヤバい写真」をこの世から消してしまった。
本当にそれで、よかったのだろうか。
だんだんと不安になりながら、私は目を閉じた。
目を閉じてもあの2枚の写真に写りこんだ何かが、何度も浮かんでくる。
それでもその恐怖は疲れには勝てず、私はいつのまにか眠ってしまった。
とても印象的な夢を見た。
そしてその夢の中で私が見たものは・・・。




