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22話 後編 争いの終わり

  目を覚ました奏楽。時間は午前十時であった。遅い朝食を食べ、再び異世界へ行くべく警察署へと向かうことに。警察署には異世界専門に取り扱うエクスマキナが存在している。エクスマキナの力で異世界の門を開くことが可能なのだ。

 久しぶりにノワール・セブーンやナナ・アルファスや大木吉塚にも会いたい。あの世界が今どうなっているのかも分からない。

 警察署へ着くとちょうどこれからパトロールへ行くところであった。霧が発生した反応、モンスターの反応があれば異世界へと渡り戦闘を行い保護すべき魔女を探すこととなる。


 エクスマキナの少女に会うと「久しぶり」と挨拶する奏楽。少女は頭を下げて挨拶を返した。


「おはようございます。任務同行よろしくお願いします」


 今まで少女とチームを組んでいることになっていたのだが、名前が決まっていないため声をかけずらい。

 大島警部に名前は付けないのかを問う。


「そうだなあ、決めた方がいいかあ」


「ええ、決めた方が仕事の効率にも繋がると思います」


 本来であればここに来る前から名前が決まっていればよかったのだが、そうではなくこのままずるずるきてしまったらしい。


 すると佐々木警部補が案を出してくる。


「すずなんていかがでしょうか」


 すエクスマキナの少女すずは機密扱いのため、パトロールするたびに段ボールに入れられ運ばれていたのだが、酢エクスマキナとしての目立たない衣装だ。

奏楽と共に町に出てパトロールするすず。どこかで反応があれば直ちに異世界への扉を開きモンスター対処へ移っていく。


      〇


 町のパトロール中、アイスクリーム屋さんが目に留まりすずに何か食べないか提案する。


「アイスクリームだよ。君は何か食べないかい?」


「現在任務中、その動向の意図が分かりかねます」


「俺は協力者だから、仕事とはまたちょっと違うんだな」


 すずは自分の目に指をさす。


「ここに映像が記録されています。軽率な提案は止めた方がよろしいかと」


「ああ、そうなんだ。そっか……」


 なぜかナンパに失敗したように落ち込む奏楽である。

 すずは声をかける。


「そろそろです。準備してください」


 すずは人気のない場所へ移動し右手を外しその手を右脇に挟んだ。右腕から光の輪が発動し奏楽はその輪の中へと入っていく。すずもその後を辿り入っていく。


      〇


 出たのはどこかの霧の町。どこかにモンスターが出現しているか魔女がいるはずだ。

 奏楽はペガサスの翼を展開し、空を飛んで辺りを見回す。霧が出ているため探しにくいがどこかにモンスターがいれば分かるはずだ。

 地上ではすずが己のセンサーを使って反応を確かめている。すずのセンサーにはモンスターや魔女を発見するための機能がある。


 すずは何かを発見したようで走り出す。奏楽は何を発見したのかが分からなかったためすずのところまで降りていき翼を畳んで後を追うように走り出した。

 彼女が向かう先にいたのは金棒を持った巨大な鬼であった。すずは背中から拳銃を取り出し構え数発鬼に撃ち込む。

 足と胸に命中しもがき苦しむ鬼。


 奏楽もライフルバックからライフル銃を取りだして構える。だがその必要もないようだ。

 すずはナイフを抜き出して鬼に跨り首を切り落とした。


      〇


 鬼退治が完了しすずと奏楽は魔女探しをはじめた。霧が止まないということはモンスター以外に魔女がいるはずなのだ。

 ここはすずのセンサーに任せるしかない。奏楽には見つけ出す術がないからだ。


 すずは何かを見つけ走り出し、付近の家の中に入っていく。家の中には思った通り一人閉じこもる少女の姿があった。


「対象確認。これより保護活動に入る」


 奏楽は手を差し伸べる。


「もう大丈夫だよ。一緒に行こう。君の霧が出る体質は今はもう改善される世の中になっているんだ」

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