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16話 後編 異世界の神話

 エクスマキナの少女と待ち合わせの王都のギルドで会うと一旦元の世界へ戻ることとした。

 エクスマキナの少女は右手を取り外し、それを右脇で抱えると右腕を前に構えて光の輪を発生させた。奏楽の世界へと繋がるワープ装置である。


 光の輪を潜り元の世界へと帰還すると大島警部と佐々木警部補に報告をする。

 ピラミッドは古代の女神の祭殿であったこと。女神も元々は人間だった時期があること。そして武器としてライフル銃を手に入れたこと。


 大島警部は報告を文字写しながらエクスマキナの少女の充電を指示する。少女は段ボールの中に入っていきうずくまる。

 佐々木警部補がお茶を持ってきて奏楽に渡す。


「奏楽さん、今日もお疲れ様です」


「ありがとうございます佐々木警部補」


      〇


 次の日、エクスマキナの少女と共に霧の町へと向かう奏楽。新しい武器であるライフル銃を収納しているライフルバックも背負っている。


 霧の町を遠くから観察するため翼を展開する。


「ペガサスの翼!」


 背中から白い翼が生え飛翔する。

 霧の発生している町ではどこかにモンスターが発生している可能性がある。エクスマキナの少女は地上からモンスターを察知し走り出していた。


「どこだ……」


 少女が走る先に視線を飛ばすとそこには象のように大きい巨体がのっそのっそ歩いていて一般男性を襲っている。見た目こそ象のようだが象ではない。巨大な牙があり長い鼻が三本触手のように蠢いている。

 奏楽は降下していき襲われている一般男性を捕まえさらに家の屋根ほどの低空飛行でモンスターから距離をとった。


「大丈夫ですか?」


「大丈夫だ。あんた、飛べるのか?」


「見ての通りです」


 辿り着いた少女がモンスターとの戦闘を始めていた。

 適当な所で男性を下ろし戦闘に加わりにいく奏楽。


「ここまで来れば大丈夫です。あとは一人で逃げてください」


「ああ、ありがとう」


 屋根より高く飛びモンスターがいる方向へ飛んでいく。


      〇


 背中のホルスターから拳銃を引き抜き発砲する少女。しかし巨大な身体にはあまり効いているようには思えず、でかい身体で突進してくる。躱すことができず牙で付かれ腹の部位を損傷してしまう。銃を手放し牙を両手で押し返そうとするもパワーに違いがありすぎて不可能であった。


「すまない! 待たせた!」


 奏楽白いが白い翼でモンスターの巨体を打つと、その巨大はバランスを崩して倒れるのだった。

 少女へ駆け寄ると損傷箇所を確認する。


「まずいな。二人で勝てるか……」


「問題ありせん。任務続行可能」


 任務続行とはいうものの銃も効かない翼で打つ攻撃も倒れさせる程度。ライフルも効くか分からない。

 起き上がろうとするモンスター目掛けてライフルを発砲する奏楽。


 ――ギョアアアアアアアア。


 叫び声を上げるモンスター。効いているようであるが、立ち上がるとますます狂暴化した様に思える。

 奏楽と少女目がけて突進してくる。奏楽は少女を脇から羽交い絞めにしてそのまま上昇した。


「一旦距離を取ろう!」


      〇


 屋根の上で降りると作戦を立てることとなる。


「俺たちの武装じゃ勝てない」


「いえ、勝てます」


「なんだって?」


 少女は左手を外すと右手で左手を掴み、左腕をモンスターへと向ける。


「まさか……」


「ロケットランチャーです」


 有無を言わさずロケットランチャーは発射されモンスターに直撃するのだった。

 奏楽は肩を落として取り越し苦労を語った。


「そういうのあるなら先に言えよ」

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