表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
望まぬ2度目の人生を。〜前世の記憶と痛みを抱いて、それでも俺は生きていく〜  作者: 灰とダイヤモンド
幕章 それぞれの転機

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
220/241

番外編 古い友に会う②

団欒の熱が冷める頃には、外はすっかり夜になっていた。


ナリアはゼアスに寄り添ったまま眠りにつき、セアラも自室へ戻った。


ジェダは村の宿泊所へ向かっている。


居間に残ったのは、ラクトとバルトスだけだった。


暖炉の火が落ち着いた頃、ラクトが戸棚から酒瓶を取り出す。


「安物だが、いいか?」

「構わんさ」


二つの杯へ酒が注がれる。

向かい合い、短く杯を合わせた。


「乾杯」

「ああ。乾杯」


それだけだった。

だが、それだけで十分だった。


しばらく二人は黙ったまま酒を飲む。

暖炉の火が爆ぜる音だけが、静かな居間に響いていた。


やがて、ラクトがぽつりと口を開く。


「ゼアスに、余計なことは言ってないだろうな?」

「余計なこと?」


バルトスは首を傾げる。


「俺の話だ」


その言葉に、バルトスは小さく笑った。


「なにが余計かはわからないが――一目惚れした女のために、憧れだった兵士を辞めたってことくらいか」

「……それは、十分余計なことだろ」


ラクトは呆れたように酒を飲む。


「そうか?息子に父親の話をするのは、悪いことじゃないと思うがな」

「恥ずかしいだろ!全く……」


ぶっきらぼうに返し、再び杯を傾ける。

バルトスは苦笑した。


「――二十年、か」

「そうだな。もう、遠い昔だよ」

「確かに。互いに年を取った。昔の友人の子どもが、俺の部下になるくらいの年をな」

「迷惑はかけてないか?」

「お前と同じで、寝坊が多い。まぁ、ジェダがフォローしてるがな」

「畑仕事も手伝わず、のんびり寝過ごしてたからなぁ。アイオン――もう一人の息子が、手伝ってくれてたが」

「その子の事は聞いてる。だから、ちょっと調べた。15歳で冒険者ランクBだ。……驚異的といっていい」

「B!?……あいつ、そんなことは少しも言ってこなかったぞ?」

「そうなのか?若ければ自慢してもおかしくないが……お前に似なかったんだな」

「どういう意味だ?」


二人は小さく笑う。

昔と変わらないやり取りだった。


「あの時は大変だったな。バルガ帝国が攻めてきて、国中が対策に追われてて。いくつも戦端が開かれてた」

「ああ。……あの時は、まだマシな国だったからな。兵力もあったし、騎士団も機能してた。だから、俺達みたいな入りたての平民兵士は、最前線じゃなく、戦火の届いていない土地の守りに回された」

「若い力は失わせないってな。それでこのフィギル領地に来て――各村の、念のための避難誘導をすることになった」

「最初はビビったよな。なんせ、禁断の森があるんだ。あの森から魔物は出てこないが、戦争の拍子に出てくるかもしれないって」

「ガキの頃から聞かされてた森だからな。恐怖が体に染み込んでる。で、この村に来て――」

「面食らったよなー。誰も動きたがらないんだから」


ラクトは笑う。

バルトスも懐かしそうに天井を見上げた。


「誰一人動かない。説得しても、“ここを離れるくらいなら死んだ方がマシだ”って顔で睨まれたな」

「……正直、そっちに吃驚したよ。ただの田舎の、更に田舎の村の、なにを惜しむんだって」

「その中に、セアラさんもいた」


ラクトは黙ったまま酒を飲む。


「あの時のお前、わかりやすかったな。顔真っ赤にして、全然喋れなくてな」

「……うるさい」

「一目惚れって、本当にああなるんだなって、皆で笑ったな。あの時、気は休んだよ」

「人のことを酒のつまみにしてな!」


バルトスは楽しそうに笑った。


「でも、本当に驚いたのはその後だ。……まさか、お前が兵士を辞めるとはな」

「……若かったんだよ」


ラクトは静かに答える。


「若かったから、勢いで決めた。でも――後悔はしてない。この村の一員になって、セアラを娶って……。俺は、そのために生まれたんだとすら思ってる」


バルトスは杯を置いた。


「――お前の幸せは、ここに全部ある。それなら、いいじゃないか」

「……お前、家族は?」

「いるよ。妻は三人。子どもは七人いる」

「なんだそれ!貴族みたいじゃねーか!」

「はははっ!そりゃあ、俺はモテるからな!昔っから!」

「あぁそうだな!ったく……」


ラクトは酒を飲んだ。

羨ましいわけではない。

ただ――


「俺は、貴族にはならないよ」


バルトスは、ラクトのわだかまりを悟り、呟く。


「どれだけ功績を積んでも、俺は平民のままだ。それでいい。……貴族になりたいと思ったこともないしな」

「……わかってるよ」

「まぁ、フィギル子爵やフォスター公爵のような貴族が、俺やお前の故郷の領主様だったら違ったんだろうけどな……」


暖炉の火が、ゆらゆらと揺れている。

やがて、バルトスが立ち上がった。


「そろそろ行くよ。明日、帰る前に寄る」

「泊まっていけよ。部屋なら空いてるぞ」

「宿泊所があるんだろ?お前のいびきに悩まされたくないからな」

「っ!そこまででかくない!」

「どうだか!ゼアスもうるさいぞ」


バルトスは外套を羽織り、扉を開ける。

冷たい夜気が流れ込んできた。


「――ラクト」

「なんだ?」

「詳しくは言えないが……覚悟はしておけ」

「覚悟?なんのだ?」

「剣を握ることになるかもしれない」

「……戦争になるのか?」

「ああ。……だが、この村だけは守ってくれと、ある方々に言われている。それでも……覚悟はしておけ」


ラクトは黙ったまま、ゆっくり頷いた。

バルトスは軽く手を振る。


そして、ゆっくりと扉が閉まる。


白い息を残し、バルトスはラクト家を後にした。



#


夜のオルババ村は静かだった。

雪の薄く積もった石畳を、バルトスはゆっくり歩く。


宿泊所は村の入り口近くにある。

だが、バルトスの足は別の方向へ向かっていた。


村の奥。

木々に囲まれた場所。


そこには、ポツリと建物がある。

教会だった。


昔と変わらず、静かにそこに建っている。


バルトスはゆっくりと扉を開けた。

蝋燭の火が、風で静かに揺れる。


女神像の前では、二人のシスターが膝をつき、祈りを捧げていた。


バルトスは何も言わず、その隣へ膝をつく。

そして、目を閉じた。


しばらく、静かな時間が流れる。

やがて、祈りを終えた二人が振り返った。


「……久しぶりね、バルトス」


落ち着いた声だった。


「本当に〜。直接お話するのは、何年ぶりでしょうか〜?」


もう一人が、ゆったりとした口調で続ける。

バルトスは立ち上がり、二人へ頭を下げた。


「伝令魔法ではやり取りしていましたが……お久しぶりです、レア様。ベティ」


蝋燭の火が、三人の顔を静かに照らしていた。


#


先に口を開いたのは、レアだった。


「座って」


バルトスは祭壇前の長椅子へ腰を下ろす。

向かい合うように、レアとベティも腰掛けた。


教会の中は静まり返っていた。


外では風が吹いているはずなのに、その音すらここまでは届かない。

揺れる蝋燭の火だけが、淡く三人を照らしていた。


「――“戒めの炎”については聞いているわ」


レアの言葉に、バルトスは小さく頷く。


「さすが、お耳が早いですね」


そして、ゆっくりと言葉を続けた。


「民が変わり始めています。……今まで黙っていた者達が、声を上げ始めた。新女神教に搾取され続けてきた不満が、あの炎を切っ掛けに噴き出している」

「そう……」


レアは静かに頷いた。


「女神様が動かれた。二百年の沈黙を破って……。それが何を意味するのか、私達にもまだわからない」


バルトスは蝋燭の火へ視線を落とす。


「旧女神教の信徒にとって、本来なら喜ぶべき出来事のはずです。……ですが同時に、不安もある」

「どんな不安かしら?」


レアの問いに、バルトスは少し考えてから答えた。


「女神様が、ただ人の世を混乱させるためだけに動かれたとは思えない。……しかし、歪められた教えによって積み上がった憎しみは深い。復讐の波は、正しき教えだけでは止められないでしょう。私は今、その最中でもがいている」


ベティが柔らかく微笑む。


「なにが正しい教えなのか〜、本当にわかる人はいませんからね〜。それを知っているのは、女神様だけです〜」

「……それは、理解しているつもりです」

「無理に波へ逆らうより〜、流された方が助かる時もありますし〜」


その言葉を受け、レアが静かに続けた。


「新女神教に飲み込まれながらも、心の奥で“旧い教え”を守り続けてきた者達は多いわ。……“戒めの炎”は、その人達の背を押すことになるでしょうね」


しかし、首を振るレア。


「でも――同時に、誰かを傷つけることにもなる」

「……共存の道は、ありませんからね」


バルトスの低い声に、レアは小さく頷いた。


「ええ。でも、知ろうとすることはできる。あなたがそうであったように。私達にできることは少ないけれど……教えを押し付けるつもりはないわ。それだけは、何があっても変わらない」


バルトスは静かに頷く。


「……こちらからも一つ」


その瞬間、空気がわずかに変わった。


「王国内部が動き始めています。フォスター公爵とジーナ王女が、本格的に旗を揚げる準備を進めている。……その波は、既に兵団内部にも届いています」


レアの目が細められた。


「そこまで……随分と早いのね」

「フォスター公爵に、何かがあったのでしょう。長年水面下で進めていたものが、ジーナ王女という旗頭を得て、一気に表へ出始めた」

「う〜ん……中々の人物だと聞いていましたけど〜、何があったのでしょうね〜?」

「そこまでは。ただ――あの方は、権力欲だけで動く人ではありません。もしそれが目的なら、とっくに国を獲っていたでしょうから」


短い沈黙が流れる。

やがて、レアが静かに問いかけた。


「……ジーナ王女の話は、本当なの? “ティガル族”は?」

「はい。兵団としても噂を追っていました。……虐げられ、数を減らしましたが、生き残っています」

「それは……何よりの吉報ね」


レアの声が、わずかに柔らかくなる。


「《《扉》》がどうなったのかは、わかる?」

「それはまだ。ただ、現在ジーナ王女は旧バザーム砦の再建に動いています。そこへ同志が参加していますので、近いうちに情報は届くかと」

「そう……」


レアは目を伏せた。


「不思議ね。ローズレッド王国の王族と、ティガル族が手を取り合う日が来るなんて」

「私は詳しくは知りませんが〜、“旧国”の末裔なんですよね〜? それがよく〜……」


ベティの言葉に、レアは静かに答えた。


「虐げられ、蔑まれ、殺され……それでも手を取ることを決めるほど、追い詰められていたのか。それとも――許したのか。今はまだ、知りようがないわね」


揺れる蝋燭の火を見つめながら、バルトスがゆっくり口を開く。


「――ジーナ王女が参加された王立学園の実地試験。それに、アイオン少年が関わっていたそうです」


その瞬間。

レアとベティの呼吸が、わずかに止まった。


「直接お伝えすべきだと思い、伝令魔法では話しませんでした。……ジーナ王女の護衛として参加していたそうです」


一度言葉を切る。


「さらに、フォスター公爵とも深い繋がりがある。公爵の妹君の娘を、アイオン少年が救出したそうです。妹夫婦は亡くなられたようですが……その件で、公爵は返しきれない恩があると」


レアもベティも、何も言わない。

だからこそ、バルトスは続けた。


「この領地に、第四兵団の拠点が建設されます。表向きは、フォスター公爵の圧力を王族やベゼブへ向けるためでもありますが……最優先事項ではない」

「……では、何が?」


レアの問いに、バルトスは真っ直ぐ答える。


「ジーナ王女とフォスター公爵から頼まれました。“この村を、あらゆる脅威から守ってほしい”と。命令ではなく――願いとして」

「……そう」


静かな返答だった。

そして、バルトスはレアを見据える。


「率直に伺います」


真っ直ぐな視線だった。


「アイオン少年は……御使様なのですか?」


沈黙が落ちた。

蝋燭の火だけが、ゆらゆらと揺れている。

バルトスは続けた。


「フォスター公爵は、元々は“静観”の人だった。国を変える力を持ちながら、それでも立つことを諦めていた」


民を守るため。

新女神教を嫌悪しながらも、その争いを民へ押し付けたくなかったから。


「ですが今は違う。ジーナ王女を擁立し、王座へ押し上げるために動いている。そして――」


バルトスは言葉を続ける。


「ジーナ王女自身も変わった。この村への遊行以降、人が変わったかのように動き始めた。ナリア王女の貧民支援を助け、フィギル領への移送を進め……実地試験後には管理地まで得た」


さらに。


「長年敵対していたティガル族と友好関係を築き、フォスター公爵の支援まで取り付けた」


人は変わる。

だが……。


「ここまで急激な変化は、普通では考えられない。そして、その傍にはアイオン少年の姿がちらつく」


バルトスの声は、静かだった。


「ティガル族がジーナ王女へ協力するのも、彼が関わっているからではないでしょうか?……旧国の末裔である彼らには、彼らにしかわからない何かがあったのでは?」


仮説だった。

だが、確信に近い。


「……ジーナ王女とフォスター公爵は、腐敗したローズレッド王国を変えるでしょう」


そこで、バルトスは静かに言った。


「そんな変革者達へ変革をもたらした存在――時代を変える革新者と呼ぶに相応しいのでは?」

「そこまでよ、バルトス」


レアが、静かに制した。

その声には、戒めの響きがあった。


「それは、他の人に話した?」

「……いえ。私しかフォスター公爵と話す機会はありませんでしたので」

「なるほど……。バルガ帝国という敵国が近くにあって良かったわね。備えという意味では、都合がいい」

「……そうですね〜。何があるかわかりませんから〜」


はぐらかすような二人の態度に、バルトスは思わず声を荒げた。


「レア様!」


レアは静かにバルトスを見る。

たしなめるような眼差しだった。


「私にも、わからないのよ」


その言葉に、バルトスは息を呑む。


「だから、誰にも言ってはいけないわ」


レアは静かに続けた。


「それがアイオンの重荷になったと判断されれば……また女神様は、この世界から離れてしまうかもしれない」

「……」

「そもそも〜、神託も降りていませんからね〜。私達にも判断はできないんですよ〜。でも、何らかの加護を受けているのは間違いありません〜」

「……確かに。伝承とは違いますが……」

「そう。違うのよ」


レアは立ち上がり、女神像を見上げた。


「だからこそ、今は私達が触れていい時ではない。アイオンは、アイオンとして生きている」


その隣には、小瓶に入った白い花弁。


「もし女神様が何かをされるとしても――それは、きっとアイオンのため」


静かな声だった。


「私達にできるのは、待つこと。……だから、お願いよ、バルトス。その疑問は、あなたの中で収めておいて」


長い沈黙の後。

バルトスはゆっくり顔を上げた。


「……あなたがそう言うなら、そうしましょう」

「ありがとう、バルトス」

「ありがとうございます〜、バルトスさん〜」


バルトスは立ち上がる。


「……長居してしまいましたね。そろそろ失礼します」

「久しぶりに顔を合わせて話せて良かったわ」

「また来てくださいね〜? やっぱり、顔を見て話せると安心しますから〜」

「ええ。次がいつになるかはわかりませんが」


そして、祭壇の女神像を見る。

穏やかな顔だった。


二百年前から変わらないその表情を、蝋燭の火が静かに照らしている。


(……女神様)


バルトスは静かに目を伏せ、小さく頭を下げた。


「……そういえば」


ふと、バルトスが思い出したように口を開いた。


「ここへ来る前、ラクトと二人で酒を飲みましてね。あいつ、妙なことを言っていたんですよ」

「……どんなこと?」


レアが小さく首を傾げる。


「レア様も覚えているでしょう? あいつが、この村へ残るって決めた理由」


その言葉に、レアは少し目を細めた。


「勿論、覚えてるわ。セアラに会って、顔を真っ赤にしていたもの。そのまま居着くとは思わなかったけど」

「へぇ〜。それは初耳ですね〜」


ベティが楽しそうに笑う。


「あなたが乳飲み子の頃だからね」

「それで〜? 何を言っていたんですか〜?」


バルトスは苦笑しながら続けた。


「この村に来て、セアラに惚れて、兵士を辞めて……そのまま娶って。“自分は、そのために生まれてきたんじゃないか”って」


ベティが目を丸くする。


「わぁ〜!素敵じゃないですか〜!」

「……ただの惚気話じゃない」


レアは呆れたようにため息をついた。


「そうなんですがね。あいつ、昔はあんなことを口にする奴じゃなかったんですよ」


バルトスは小さく笑う。


「まぁ……二十年も経てば、人も変わるってことですかね」


そう言って立ち上がり、軽く頭を下げた。


「では、また」


そのまま、教会を後にする。

夜のオルババ村は静かだった。


雪を踏む音だけが、白い道へ響いている。

やがて、宿泊所の明かりが見えてきた。


バルトスは白い息を吐き、ゆっくり空を見上げる。

冬空の向こうで、星が小さく瞬いていた。


王国は、動き始めている。

それは、長い停滞が終わる前触れなのかもしれなかった。


バルトスは小さく笑い、そのまま宿泊所の扉を押し開けた。


#


バルトスが去った後の教会は、再び静寂へ包まれていた。


扉が開いた時に入り込んだ冷気が、わずかに空気を冷やしている。


「……あの子、何をしたんでしょうね?」

「う〜ん……気になりますね〜」


二人は蝋燭を消しながら、アイオンのことを思い浮かべる。


ベティが最後の一本を手にしたまま、柔らかく笑った。


「でも〜、きっと“そうしたかったからした”だけなんでしょうね〜。深い意味なんて考えてないと思います〜」

「そうね。自分にできることをしただけ。その結果、人の信頼を得た」


レアも小さく笑う。


「……あの子らしいわ」


教会の入口へ向かい、鍵を掛ける。


以前は必要なかった。

だが、村に人が増えた今は、念のために閉めるようにしている。


神聖術で守られているとはいえ、安心のためには必要なことだった。


「……良くも悪くも、時の針は進んだわ」

「はい〜。停滞していたこの国は、アイオンさんと一緒に動き始めました〜」

「……私達も、できることをしましょう」

「はい〜」


静かな返事が、夜の教会へ溶けていく。

こうして、オルババ村の夜は更けていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ