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刻を駆ける者  作者: 有明
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第四話

「っ!!」


瀞麗は苦戦していた。

距離感がわからないので、剣が肌に触れる寸前によける。

これはまさに達人技だったが、息が上がってくるとそれもなかなか困難なことになってきた。


「おい、庸浩。あいつ、そろそろ限界だぞ。」


「・・・。」


瀞麗の服は時間が経つごとにぼろぼろになっていき、ついに剣が瀞麗の肌をかすった。


「っ!」


瀞麗のこの一瞬の隙を亮俊はかかさず突いてきた。


「ザシュッ」


剣は瀞麗の腹を切った。

とたんにどす黒い血があふれ出し、地面にたれた。


「瀞麗殿!!」


「待て!」


亮俊が瀞麗に駆け寄ろうとしたのを庸浩が止めた。


「こやつはまだいける。」


「しかしっ!!」


「亮俊さん、やりましょう。」


瀞麗はニッと口の端をつり上げた。


「瀞麗殿・・・。しかし。」


「何、しけた顔しちゃってるんですか?私はもうあなたの剣にはあたりませんよ。」


そう言ったものの、瀞麗には全く勝機がなかった。


「(どうすれば勝てる?)」


頴逸が心配そうに後ろから近寄ってくるのを瀞麗は手を出して止めた。


「大丈夫だよ。頴逸。私は大丈・・・・。」


瀞麗はあることに気がついた。


「(なぜ私は今背後から来る頴逸に気がついた?)」


瀞麗は満面の笑みを浮かべた。


「(この勝負を解く鍵は、気配をすばやく察知することだ・・・。)」


その瀞麗の様子を見て庸浩は微笑んだ。


「(やっと気づきおったか・・・。)それ亮俊、早う剣を持ち直せ。もうあやつがお前に切られることはないぞ。」


亮俊は瀞麗と庸浩の挑戦的な目を見てため息をついた。


「・・・わかりました。」


亮旬は剣を持ち直すと瀞麗に斬りかかった。

その瞬間、瀞瀞は目を閉じた。


「なっ!」


「(感覚を研ぎ澄ませろ。)」


亮俊は剣を止めようと思ったが止めきれなかった。


「あぶないっ!!」


「スッ」


しかし首を切ろうとしていた剣は空を切った。


「えっ!?」


亮旬が目を見開いている間に、瀞麗の回し蹴りがきて、あっけなく倒れた。

亮旬は立とうとしたが力が入らず、横になったままだった。


「この勝負、瀞麗の勝ちじゃ。」


庸浩は亮俊を見下ろしてにやっと笑った。


「・・・まさか、こんなにあっさり負けてしまうなんて思ってませんでした。」


「・・・どうだ?あやつは強いじゃろ?」


「ええ・・・。」


亮旬はごろりと仰向けになって空を見上げた。


「やっぱり、上には上がいるんですね。」


「そのようじゃの。」


2人はふっと笑った。







うわ・・・、なんか亮俊さんあっさり負けちゃったよ。


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