第三話
「はぁ…。」
今、瀞麗は自分の部屋で荷物をまとめていた。
なぜ荷物をまとめているかは今から一時間前にさかのぼる。
瀞麗と亮俊、それに風庸浩と頴逸は庭に出ていた。
「ほれ、始めんかい!瀞麗の実力を見るのじゃろう?」
「しかし、女性に手を出すなど…。」
「先ほども言ったが、こやつは強い。侮らぬほうがよいぞ。」
「…わかりました。お相手させていただきます。」
瀞麗と頴逸は庸浩と頴逸のやり取りを何分も見ていたのでぐったりしてしまったが、庸浩が瀞麗の方に顔を向けたので顔を引き締めた。
「瀞麗、お前には少しばかりハンデをしてもらう必要がありそうじゃな。」
「え?」
庸浩はふっと瀞麗の顔に手をかざすと何事もなかったかのように縁側に座った。
「あの?老師…いったい…。」
目を開けた瞬間にわかった。
「み、右目が…。」
「行きますよ。」
「うわっ!」
瀞麗はよけたつもりだったが、目で十分に見えないせいか、頬を切った。
「っ!!」
ブンッと剣を振るう音、汗が飛び散る音、それから蝉の鳴く声が庭中に響きわたっていた。
「おい、庸浩。あいつに何かしただろう。あいつ敵との間合いがとれてない。それに…」
「距離感がつかめていない。じゃろう、頴逸?」
「そもそもあの亮俊ってやつ、強い。確かに瀞麗がそのままハンデなしでやってたら勝つだろうが、お前が瀞麗に与えたハンデは大きすぎる。あいつ…片目が見えてない。」
「さて、これから瀞麗がどう出るかが見ものじゃの。」
いやぁ、どーも有明です。
なんかすごい展開になってきたなぁ。




