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街人  作者: 橋本樹実
28/33

銀の街

「おはよう」

「うん」

帆咲は風雨におはようの挨拶をした。

「つぎはいよいよ銀の街だね」

「銀の街?」

風雨は首を傾げる。

「なにが銀なのか気になるから行ってみよう」

「わかったよう」

風雨は眠たそうに言った。

階段を下りて二人で朝食をとって銀の街へ向かった。

歩いて五分

「これが銀の街か!」

「きれいだな」

白銀の世界だった。

雪で真っ白になった銀世界。

「美しい」

風雨はこの銀世界に恋をしているようだった。

そして泣いていた。

「シェリーさんのことでも思い出した?」

帆咲が聞くと、それはちがうと首を横に振る風雨。

「ただ単純に感動しているだけだ」

「そっか」

しばらくその銀世界に浸っているのであった。


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