樹の街
鏡の街を後にした二人はちょっと歩いて樹の街にたどり着いた。
「へえ、ここが樹の街かあ」
「建物も全部樹で出来ているね。すごいや」
そこには木製の時計塔があった。
「貴方たち旅人さん?」
「はい。街を旅する街人です」
「へえ、街人さんだったの~」
「近くまで来たのでよってみました」
「そうなの、ならとっびっきりの観光スポットを案内するわ」
「ありがとうございます」
「こっちよ」と言われた通りついていくとこれはびっくり。
樹と機械が混ざり合ってできている家があった。
「これは……」
「自然の神秘と文明の機器とのコラボした家なのよ」
「すごいでしょう」
「ええ、とても。神が作ったみたいですね」
「神か、けっ!」
と風雨は唾を宙に吹きかけた。
「まあ」
と声をかけてきたおばさんは驚いていた。
「すいません。うちの風雨が」
「貴方は神様だわ。だって猫なのにしゃべれるんですもの」
「それは百万回生きた猫と呼ばれている猫ですからね」
「フン」
おばさんは風雨に向かって拝んでいた。
帆咲はそれをみてニヤニヤしていた。
「今日はいい日だわ。神様と出会えたんですもの」
「おいおい神様だって!」
「よせやい」
他にもあるのよと言われてついていった。
どれも綺麗で美しい木造建築物だった。
「ありがとうございます。僕らはもうこの辺で旅館の方にもどろうかと―」
「そう、残念ね。困ったことがあったらまたいつでも声をかけてきてね。約束よ」
「はい」
そういっておばさんは二人を抱きしめて帰って行った。
「あのおばさん優しかったね」
「フン」
「ね、神様」
「嫌味なら受けて立つぞ」
「冗談だよ。あははは」
帆咲は指を刺した。
「ほら、もう旅館すぐだから行こう」
「ああ、今日はどっと疲れた」
「だろうね」
二人は旅館に着くと風呂に入りごはんを食べてぐっすり眠った。




