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錬金術の街
「なるほど」
それは、彼には聞こえない声で風雨は言った。
「錬金術の街だってね」
「錬金術ね」
先を行こうとすると呼び止められた。
「ねえ、君たち僕の凄い作品見ていかない」
「凄い作品?」
僕のラボに案内するよ。
男についていく帆咲達。
その先には一匹の犬がいた。
「こんにちは街人さん」
「犬がしゃべった」
と風雨が驚いたように言った。
「それ風雨がいうの?」
と帆咲が突っ込む。
「でも何でこんな?」
「この術式、ヒトと動物を混合させたのか」
「それは禁じられているんじゃあ」
「そう。禁忌だよ。僕は君みたいな材料を探していたんだ」
「うわあ」
帆咲は背を向けて全力疾走で警察署まで走った。
男は必死で気づいていない。
「おまわりさん。この男、人と動物を混合させてるよ」
「なんだって! 緊急逮捕だ!」
「くそっ!」
男は逃げようとしたがあえなく捕まった。
男は連行されていった。
「ふう。大変な目にあった」
「あんな手にひっかかりおって」
情けないなあと言わんばかりに風雨は呆れたように言った。
「何て日だ!」
と空に叫ぶ帆咲の声が虚しくひびいたのだった。
「ところであの犬はどうなるの?」
「そのことはお前は知らんでもええ」




