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白の街
「あれは忘れてくれ。私は神に抗った存在だ」
「ふうん」
「それがわかればいいや。次の街に行こうか」
「……ああ」
空は晴天。
すがすがしい気分で心を開放した帆咲は次の街へ向かうのだった。
真白タウンまで百メートルの看板をみながらリュックサックを背負いなおす帆咲。
「真白タウンか、白の街だね」
「そのようだな」
とことこ歩いて到着した。
「わあ、凄い。建物までみんな真っ白だ」
空からは何やら白いものが風と共になびいていた。
「雪?」
「いや違う」
風雨がぺろりと地面に積もっている白をなめる。
「塩だ」
「白の街ならず、塩の街と言うことか……」
塩が降り積もっている。
「どうする?」
「もう少し先に進んでみよう」
先に進むと信じられない光景を目にした。
「うワあ」
ここの街人と思われる人々が次々と塩化して消えているのだ。
「なにこれ?」
帆咲の頭の中は疑問符が踊っていた。
風雨の頭の中は違った。
「風だ」
「風?」
「風に人が塩化するウイルスが混じっとる。マスクをしていれば安心だ」
帆咲はすぐそこのドラッグストアでマスクを購入した。
風雨用のも買った。
マスクを二人とも装着した。




