芸術の街3
「それ以上はいうな」
「いいだろう、私の負けだ」
そう神父は言うと地下の鍵を帆咲に渡した。
念のため、帆咲はケータイで警察に通報をしておいた。
それと麻縄で神父を教会の柱にくくりつけた。
逃げないようにだ。
きりきりときつく結んだ。
「さて、地下室に行こうか」
「ああ」
地下へとつながる階段をランプを持って、一段一段、降りていく。
するとそこには織の中に入れられた小さな子供たちがいた。
その子供たちはよく見ると足に枷をはめられていて大分弱っていた。
「そしてその先の柱には生きたまま柱に括りつけられた子供が何人もいた。
風雨が言った。
「これは人柱だ」
「人柱?」
「神に供物として食べ物ではなくヒトを捧げるんだ。そして神の怒り、日照りや洪水などようするに災害を静めてもらうためにするものなんだが……」
「へえ、それを神父は神が喜ぶと思ってやったんだ」
帆咲の読みは当たっていた。
神父のきょうじつでは「神がよろこんでおられたたのが私にはわかったからとか、神のお告げで……」だとかパトカーの傍で言っていた。
神父がパトカーに乗る。
警察に連行されて、帆咲は警察から表彰された。
少しのお金と賞状をもらった。
「ありがとうございます」
「お礼を言うのはこちらです。あ、子供たちは弱ってはいましたが治療したら治ったので大丈夫です」
「そうですか、それはよかった」
「じゃあ、また……」
みんなにお出迎えされて帆咲はこの街を去って行った。
「神なんて信じるものじゃないね」
「ああ、そうだ」
「神から忌み嫌われてるって?」




