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JKは魔王の嫁になる。  作者: かつらぎ
第2章 出会いと別れ編
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魔王の子、子竜に助けられる。

ギルファス達が、駆け落ちという名の逃亡の旅に出て、数か月。東から北へ、北から南へ、南から西へ。だが、どこに行ってもどこに逃げても人間達は追ってきた。


エリーは長かった髪を切り、男装までしている。今は森でギルファスと2人、野営の準備をしているところだ。オーム達3人は、食料や旅に必要な物を揃えに街に出掛けている。


「エリー、大丈夫か・・・?」


ギルファスとエリーは、この旅で想いを交わし合い、恋人になった。


「ええ、ギル、大丈夫です。・・・ごめんなさい、私のせいでこんなことに・・・。」


男装をしていても、エリーは変わらず美しい。街へ行けば、目立ってしまいすぐに人間に見つかるだろう。


(この数か月で、ずいぶんとやつれてしまったな・・・。)


ギルファスは食事の支度をするエリーの短くなってしまった髪に触れる。


「気にするな、オレが・・・オレ達が、一緒に居たいんだ。・・・あ、オーム達が戻ってきたかな?あれ?ユージは?」


オームとフラーが走ってくる。今は大きな魔術は使えない。魔物がいると人間達に知られてしまうからだ。だが2人と一緒に街に出た筈の、ユージの姿は無かった。


「ギル!!・・・ユージが、捕まった!!」


「ええっ!!なんでだよ!!」


(エリーじゃなくて、なんでユージが捕まるんだ・・・行動には気をつけていた筈なのに・・・。)


「いや、捕まったっていうより、あいつ、自分から・・・?解らない。あの鎧は、皇国の物だった・・・市場で、食料買ってる時で・・・俺はユージから離れてたんだ。そしたらフラーが呼びに来て・・・とりあえず俺達は気付かれなかったから、急いで走って逃げて戻ってきた・・・。」


オームは青ざめている。その場に倒れそうになったところをフラーが支えた。


「ギル様!申し訳ありません!ユージ様が、何やら皇国の手配書を見て・・・これです。それで、それでなんだか笑って、納得されて・・・突然別れを告げたと思ったら・・・兵士と共に行ってしまわれたのです!!」


フラーが差し出したのは、一枚の手配書。そこには、消えた大国の姫と・・・そして異世界から召喚した勇者を探していると、書かれていた。


「・・・異世界から召喚された、勇者・・・?」


(どういうことだ?でもこの特徴は、ユージと同じだ・・・。なぜ皇国は・・・ユージを探す?これが事実なら、皇国は一体なんのためにユージを召喚したんだ・・・?)


「とにかく、ここもやばい。フラー、こっちを片付けろ、エリーはそっちを頼む。早く、離れよう!!」


オームとフラーは荷物をまとめる。エリーも、途中だった食事の支度を慌てて片付ける。


「ああ・・・。」


(でもどこへ?ここより他に、逃げる場所なんて、あるのか・・・?)



ギルファス達が薄暗くなった森を抜けようと急いでいると、目の前に、一人の赤色の髪の少女が現れた。


「人間じゃないお兄ちゃん達、何からにげてるの・・・?」



少女は、(ドラゴン)族の娘だった。ギルファスの紅くなった眼を見て、人間が立ち入る事の出来ない、(ドラゴン)族の村に案内してくれた。


「魔王の子、王子よ。よくぞいらして下さいました。ここは、(ドラゴン)の棲家。人間がそう簡単に入ってくる事などありません。ここならば安全です。」

「おかしいなぁ・・・。」

「ユリ?如何した?子らは二人とも昼寝の時間か。心地良さそうに、よく眠っているではないか?(今なら、ユリと・・・。)」


「いやあの、いまさらなんですけど、エルにもマリにも、セル様と同じツノが生えてないんですよ!!」

「ああ、そういうことか。」

「これって、大きくなったら2人とも生えてくるんですか?」

「マリには生えないだろうな。」

「え?なんで?」


「これは、成人し、魔王を継承した時に生えるものなのだ。指環を受け継ぎ、魔王の力を得た時、初めてその証として生える。」

「・・・それ、けっこう重要ですよね。(あんま気にしてなかった!!)」


「ああ、まあ、男としての、証、とも言えるな。力が強ければ強いほど、大きなものになるのだ。」

「へー。なんかそれって・・・。」

「ん?」

「いや、下ネタっぽくなるからやめとこう・・・。」


「?・・・ユリ、子らも良く眠っている事だし・・・たまには、この(ツノ)を愛でてみる、というのはどうだ?(久し振りに二人の時間を・・・。)」


「あかん!!いやらしい!!!」

「ユリ!?」

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