壊れた少女
そのようにしてできた化け物が、まともなはずがない理不尽なまでの力を持っている。
一人の少女に出会うまでは
「ねぇ~ねぇ~こんなところで何してるの?」
森で行く宛もなくさまよっていたときに声をかけられる。
化け物は、即座に少女を殺そうと踏み込む。
だが、出来ない。なぜだろうと考える
自分は、欲から生まれた存在である。恨みや怨嗟それらを超えた先にあるただ死にたくないというひたらすらなまでの生への執着。その塊である
だからこそわかる!!この少女はあまりにも異常である。
少女は、壊れている、どうしようも無い程に壊れている。なぜなら人類、いや生物に備わっているはずの生存本能、生への執着がないのだから。
だからこそ恐怖する、この得体のしれない少女に
だからこそ殺すのをためらう。
「なんだ」
無愛想に、恐怖を悟られないように答える
「ねぇ~ 何してるのー?」
心を殺して、恐怖を殺して答える。
「この世界をぶち壊す準備をしている」
「へぇ~おもしろーそー、私も混ぜて」
「駄目だ」
「なんでよー」
「駄目と言ったら駄目なんだ」
「やりたいー!!」
化け物は、少女に対して圧をかける理不尽なほどの、しかし少女はなにもないかのように答える
「入れてよー」
もしかすると恐怖すら感じないのかもしれない
そんなことを考えてしまうと、ふと面白おかしくなってきた
「お前は、壊れているな」
「なんでよー」
愉快だ、まさか人間に自分ほど壊れているやつがいるとは。
生存本能の塊の化け物と生存本能がない少女
どちらも壊れている、しかしうまいことつり合っている。
「いいだろう、お前のことが気に入った。しかしだお前は、ただの人間だ圧倒的に力が足りない
それこそ単体で神を殺せるほど強くなってもらわなくてはならない」
化け物は、少女に対してあまりにも無茶な要求をする。しかし
「良いよー何すればいいの?」
少女は、あっけらかんとした顔で行ってみせた
化け物は、笑った
「いいぞ、ついてこい一緒に世界を壊しに行くぞ」
そこから化け物と少女長い長い旅が始まる。




