潤、ラーメン屋でコショウの嵐に巻き込まれる
『潤、ラーメン屋でコショウの嵐に巻き込まれる』
広瀬潤(39)は、仕事帰りにふらっとラーメン屋へ立ち寄った。
「今日はラーメンだな……シンプルに、静かに食べたい……」
カウンターの端に座り、ラーメンが運ばれてくる。
「うまそう……」
潤はレンゲを手に取り、スープをひと口。
「……最高だ……」
そのとき、隣の席に女子高生が座った。制服姿で、元気いっぱいな感じの子だ。
◇女子高生、コショウを構える
女子高生はラーメンが来ると、なぜかコショウの瓶を、肩より高い位置に掲げた。
潤は横目で見た。
(えっ……そんな高い位置からいくの……?)
女子高生は勢いよく振り始めた。
シャッ!シャッ!シャッ!シャッ!
コショウが雨のように降り注ぐ。
潤は固まった。
「ちょっ……多くない……?」
◇コショウの嵐、両隣を襲う
女子高生の反対側に座っていたサラリーマンが、突然くしゃみをした。
「ぶわっくしょん!!」
潤も
「ハックショッ……!」
女子高生はまったく気づかず、さらに高くコショウを掲げた。
シャッ!シャッ!シャッ!
サラリーマンが鼻を押さえながら言った。
「……コショウ……飛んできてます……」
潤も小声でつぶやいた。
「僕のラーメンにも……ちょっと降ってきた……」
◇女子高生、満足げに食べ始める
女子高生は大量のコショウが積もったラーメンを見て満足げだった。
「よし、完璧!」
潤はその光景を見ながら言った。
「……若さってすごいな……」
女子高生は普通にラーメンを食べ始めた。
サラリーマンは鼻をすすりながら食べている。
潤は自分のラーメンを見た。
「……まあ、ちょっとコショウ増えたけど……これはこれで……」
◇帰り道
潤は店を出ながらつぶやいた。
「ラーメン屋って……たまに予想外のイベントが起きて楽しいな……」




