潤と佐伯、雨に振り回されて虹を見る
『潤と佐伯、雨に振り回されて虹を見る』
昼休み。広瀬潤(39)と佐伯は、配達から戻ってきて休憩室でコーヒーを飲んでいた。
「佐伯、週末また釣り行きたいな」
「いいな。カレイ狙うか?」
「うん。でも天気予報、雨っぽいんだよな……」
「じゃあやめとくか。雨の中で釣りはきついしな」
ふたりはのんびりした空気で話していた。
そのとき——
バラバラバラバラッ!!
局内の屋根を叩く、突然の豪雨。
潤が驚いた。
「えっ!?今まで晴れてたよな!?」
佐伯も窓を見て叫んだ。
「うわ、土砂降りじゃん!こりゃ外に出られないレベルだぞ!」
雨はまるで怒っているかのように降り続けた。
◇数分後、雨は突然止む
しかし——豪雨は3分ほどでピタッと止んだ。
潤は目を丸くした。
「えっ……終わった……?」
佐伯も首をかしげた。
「なんだこの雨……スイッチ式か……?」
局内の静けさが逆に不気味だった。
◇外を見ると虹がかかっていた
同僚の山田が窓の外を指さした。
「おい、虹出てるぞ!」
潤と佐伯は窓際へ走った。
そこには——雨上がりの空に、くっきりとした大きな虹がかかっていた。
潤は感動した。
「うわぁ……こんな綺麗なの久しぶりに見た……」
佐伯も笑った。
「さっきまで土砂降りだったのにな……なんか得した気分だな」
潤は虹を見ながらつぶやいた。
「釣りはやめとこうって言ったけど……こういうの見られるなら、雨も悪くないな」
佐伯は肩をすくめた。
「まあ、釣りはまた晴れた日に行こうぜ」
潤は笑った。
「そうだね。しかし、今日は虹が華麗だね。カレイだけに(笑)」




