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消えてなくなりたい
あーあ
私なんて消えてなくなりたいと思う
そう考えたことがある。
しかし今思えば
私がいたから起きたことも
私がいるから起きることも
私がこれから起こすことも
その全部の責任から逃れて
自由になりたいだけの我儘だった。
そしてそこに私の喪失を悲しんでくれる人がいるなら
私がいなくなることを後悔してくれる人がいるなら
なおのこと、気持ちがよい、だろうから。
現実世界をしがらみだと思って
全ての関りを経ってしまいたいと自分の死を願う
単純な思考である
ありふれた思考である
だからこそ、この問題は絶対的な壁となっている。




