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仮面
どうにも堪えがたい現実社会を生き抜くために
僕は仮面をかぶるようになったのかもしれない
それは何か役作りをするとか
自分じゃない誰かの振りをするとかではあんまりなくて
ただ失敗してしまった時に、責任を感じなくしたかったんだ。
どうすればよかったんだろう
どうすればよかったんだろう
あれも駄目だったのかな
これも駄目だったのかな
そして今
どうしたらいい
こうすればいいのか
これはダメか
これは無理か
そんな生活を送っていて
自分の無意識はストレスを受けきれなくなってしまい
フィードバックを抑えるようになった
おかげで精神は案外、崩壊せずにすんでいた
でも、その代償に
成功したことを、喜べなくなった。
達成感とか、満足感とかは、わりと好きだ。
だからこそある時気づいた
そういった経験が少なくなっているのは
たしかに幸せのない不幸な、そういったリアルで現実なのかも知れないが、それ以上に
経験を、うまく感じ取れていないのかもしれない、と。
みなさんは、どうだろう?
失敗したときに、どう受け止めている?
成功したときに、どう受け止めている?
どれくらい悲しめる?
どれくらい喜べる?
起きた事象に、感情へのフィードバックはどのくらい起こる?
仮面をかぶったのかも、知れない。




