証拠
「よっしゃー!!合わないよね?
やっとみ・つ・け・たーーーー!」
思わず大声で独り言が出るくらいには変な物を見つけちゃったので、テンションがおかしいのは自分でわかってるから、どうもイグサです。
エリオット君、また無駄に部屋に飛び込ませてごめんなさい。コチトラ徹夜明けでテンション高いのよ許してね。ガッツポーズ見られたのは超恥ずかしいで、忘れて…
下男さん達の聞き取りと並行して、宰相様が渡してくれた厨房の仕入れ帳簿を何年か遡って調べていたの。
埃をかぶる書庫の奥にまるで隠しているの?って感じの真新しい帳簿を掘り起こしてもらったらしい。
また政務官さんが残業だったかな〜
悪いことしたな終わったら差し入れでもしておこう。
入ったもの、出たものの量を計算して(スマホの会計ソフトが起動したよ!ネット繋がらないのに‥まぁラッキーかな?何でかわからないけど試しに動画系のアプリをポチりとしたがうんともすんともしなかったのに何が違うんだよ!)
で、諸々入力していくと〜ある時期から購入時期が短期化しているものがあった。並行していろんなものの計算が合わなくなってきたのも見つけたさ!
「これも此処から合わないんだけど?この指示出したの誰よ?」
人事関係の事は私になんて見せてくれないよね‥
「納入業者の選定って誰がしてるの?この指示出せる部署の長は?権限は誰にあるの?」
宰相様に聞くしかないかなぁ‥魔法以外の話なら怖い顔しないかな、またあの冷気浴びるのは勘弁なんだよな〜。
なるべく会いたくない、会わないでなんとかしたい‥
「最近ほんと遠慮無く脅すし、貴族脅しに平気で私を利用するから怖くてあんまり行きたくないのよね〜。どうせ私は『何処馬骨』だからさ
他の誰かに聞くとか?
あ〜ダメ、私なんかに誰も教えてくれないよね〜そもそも聞ける人いないし、お前誰だになるでしょ〜。
「業者に話を聞きに行ったらそく証拠隠滅だよね‥」
あり得るわ〜
作物を納入している領地へ、なんてまず私は外に出れないしね!
「この部門の長はどうせ貴族なんだからまとめる事務方がいるよね?城に常駐してるかな?なら忍び込んで記録でも見ればわかるかな‥」
ここを出る(当然夜に)→影さんに見つかる→お叱り受ける
だめだ。昼はエリオット君がみっちり付いているから元論無理だし
どっちにしろ私は外にでれませ〜ん。この住居区画以外出れるのは宰相様の執務室と図書室、散歩でだけOKのシオノギ門だけじゃん、(今回調査の為に平民棟行けたけどエリオット君、アンナちゃんはデフォだし)
「一人でなんて絶対出してくれないだろな〜。こことここの帳簿と同時期か少し前の人事考察とかの書類が見たいだけなんだよ〜許可とか‥面倒くさっあの高慢ちきな狐の顔を見るのもマジでイヤなんだけど…なんか身体が痒い嘘っ蕁麻疹出た?」カユイ〜
また長い独り言声出ちゃってたわ。唇を手でパンパンと叩いて思ったことを口にしない声に出さない!ボリボリ
と自分を戒める。お口は災いの元!ボリボリ気をつけないとね。ボリボリ痒いよ〜
蕁麻疹の薬なんて持ってないっつーの
見つけた不正は直ぐに行き詰まってしまったわね。糸口を見つけたのに何にも出来ない自分が情けなくて、でもこんな文句をアンナちゃんに言う訳にはいかない。
一人でやっているから相談する人が居ない孤独感‥
はあぁ、学祭とか楽しかったな〜みんなでワイワイと‥部品の発注とか芸能事務所との交渉とかもドキドキしたけど楽しかったな〜
ただの愚痴です。
この帳簿では分からん事柄だし宰相に会いに行くのが億劫(嫌)で、独り言を言うくらいしか発散のしようが無いのがツライ。
ぼ〜んと遠くで鐘が二つ鳴った。
うわっもう深夜だよマジか〜あ、なんか目に幕が張ってきた。視界がぼやける。
「睡眠大事!もういいや明日にしよう」
存外出来る男のエリオット君の伝手で‥いやいや巻き込むのも悪いよね、あ〜もう寝よう。
寝ないと一辺倒な考えしか浮かばないし、大概悪い方にしか考えが行かなくなる深夜は危険。
夜テンションで書いた手紙とかメールとかは朝見ると恥ずかしくて消去するアレね。
細かい数字ばかり見ていたから目も痛い。そして何よりお肌がボロくなると気分が⤵︎落ちる、思考が悪い方にしか行かなくなるから眉間にシワ増える、良いことなし。リセットの為にも寝よう。もう頭が動かない。痒いし…
おやすみ〜。ボリボリ




