面倒だよね
「質素だなとは思ったのですが異世界の味に合わせて、ご自身で指示されての事だと‥デザートまで無いことにおかしいと思うべきでした。お茶の時間のことも‥甘いものがお好きなのに甘味が出ない事を疑問に思うべきでした。申し訳ありません」
平民棟視察から帰ってずっと険しい顔をしていたアンナちゃんが棟の部屋に到着した途端に突然平身低頭謝ってきた。
「出されたものを持ってきてくれるのが貴方の仕事だから、私から文句など言えるはずがないよ、貴方は知らなかったんだからさ」
(お貴族様はデザートまで付くんだ‥)くらいの感想だよ。少し残念とは思ったますけど、こっちはどんな果物や菓子があるのかな〜と貴族の食事に思いを馳せるイグサです。
上からなんの指示も無かったら異世界の人の好みだとあの味の薄いクズ野菜入りスープがお気に入りなのね!と疑いさえ持たないよね。
まぁ、うん気にしないで。
アンナちゃん顔色悪けど大丈夫かな?
私は大丈夫よ、幸か不幸か、あのパンやスープは食物繊維がたんまりで便秘気味な私には健康食品だったから吹出物が無くなったし、硬いから良く噛んでいるので腹持ちいいし、毎日快調快腸。なんなら少し腹肉ダイエットできたから。
でもこれって色んな意味で頭痛いぞ。城側の誰の指示でそんな事をしたのかってことよ。
「宰相様の指示なのか?まてよバカ騎士の指示が生きていたとか?はたまたクイーンからの→バカ王子→バカ騎士もありだな
『聖女様のおまけなど我らと同じ食事などもったいない、平民棟のもので十分だ』(バカのモノマネ中)
言いそう、バカとかアホ王子とかなら言いそう!
あっまって〜地味に言う事きかない私への宰相様の嫌がらせもありか?私なんて何処の馬の骨だしねぇ」
「それはさすがに無いかと」
「ん?‥声出ちゃってた?やだ〜アンナちゃん今のは内緒ね!」
ご飯に関しての事だったからつい昂ぶって思考が声で出ちゃったよ。気をつけないと誰に聞かれているかわからないものね。こここそ壁に耳あり天井に目ありだからね。
これ、対応を間違えたら城を追い出されちゃうかもしれないし、相手はおそらく貴族。総料理長まで行くか、その下の独断か?いや待ってよ、そこまで私の存在知られてないよね?
まだお金も街で生きるには足りないだろう。この世で生きていく手段が私には何も無い。
髪飾りは偶々エリオット君の伝でやってもらっただけだ。お貴族の後ろ盾無しには無かった話だものな。
あの方達の減給分もいまだ貰ってないけど‥高給取りと思われる3人からもらえるものならかなりの金額では?と思うのだけど街で部屋でも借りて住めないかな?補償金とか取られるのかな〜どんなシステムかなそれも分からないしーーー
王都だから家賃もそこそこ高いよね。
外れの町なら…
いや、街に降りた途端に秘密保持とか勝手な名目で暗殺もあり得るもんね。
城を出たら護衛は無いんだし‥。
アクションを起こしたらこれ以上に対応が悪くなるかもしれない。 最悪飯抜きとか‥金も貰えず城から叩き出されたらマジ怖いんだけど‥
君子危うきに近寄らず‥かな?
私は何も知らない。それが良い?でもな〜
「アンナちゃん、食事の事は内密にして欲しい。このままいつも通りにしてて。毒混入もあったことだし、こちらが対策したとなると誰の命令がわからないから私の命の危険度が増す案件かもしれないから。ね、エリオット君もね」
「「!!」」




