さて、あとひと押し
エリオット君とアンナちゃんを巻き込んではダメだから何も言わない作戦だったんだけど、二人は飛ばされた私の元へ駆け寄り声を大に大騒ぎしてくれた。 ちょっと感動のイグサです。
「か弱い女性を、気に入らないだとかのくだらない理由で殺ろそうなんて何考えてんだ!」
とか
「女性に対して騎士として有るまじき行動ですわ。抵抗できないのをわかっていながら、何度も凄んで嫌味を言って来て、今度はコレですか!突き落として殺そうとするなんて‥それでも騎士ですか?恥を知りなさい」
なんてね。
そこに加勢してくれた下位の一部の侍女さん、下女下男さんとか仲良くしてくれた方々が仕事もそっちのけで心配そうに見てくれているし、登城中のボルゾイ騎士達とかも沢山味方して直ぐに駆けつけてくれた様だ。
皆が大騒ぎしてくれたのはありがたい。
味方はいないと思っていたので、結構な声が私を庇護しバカを非難してくれたのは、正直こっちの世界に来て一番嬉しかった。
お仲間同士でなーなーにされるかもしれないから賭けではあったんだけど、目撃者って大事よね。
地位が全ての国だからこそ、その辺りはかなり考えたよ。
満遍なく貴族と平民の沢山の人に、この非道の目撃者になってもらうことを計画していたから概ね成功か‥
そこそこ邪険にされない一番おしゃべりな人種が沢山いる時間帯を狙ったのは、多数の人の口を完璧に閉ざす事は例え王であっても出来ないと踏んでの事だ。彼方には人の口を閉ざすことが出来る権力をお持ちの方がいる様なのでね。
だって、騎士の規範となるべき頂点に君臨する“近衛の騎士”が、か弱き無抵抗な女を階段から突き落としたなんて騎士団にとってみれば大醜聞以外にないでしょ?凄いショッキングな大事件だよ。
どんな理由をもってしてもやっちゃいけない事だと皆が思ってくれること。
これ一番大事なところ。私は手ぶらで武器など持っていない無抵抗の女を投げ飛ばした事実。
さあ正義のありかは何処に?!
である。
総団長様からは真摯な謝罪を頂けて少し気が晴れました…少しね。
でも、今迄チートのせいか重傷にならなかったからか?奴の非道を無かった事にされていた事、チートであってもその瞬間は確実に私の体も心も傷付けた事をわかって欲しかったのです。
鍛えている男からの暴力ですよ、普通だったらただではすみません死んでますから。そう言う意味でもバカには自覚を促したい所です。
まぁ色々な意味で私は負けず嫌いなの
だ!今迄バカにされ暴力と暴言を受けた数々を挙げ列ねてみました。
王の執務室で、王の前でね。




