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美形すぎて


説明が無くとも侍女と騎士を連れている事から王家関連の客人扱いらしい事は知られているどうもイグサです。

ただあの聖女のオマケとまでは知られていないみたい。


敬われる事はないけど、侍女さん達には遠巻きには観察されている様だ。

アンナちゃんの仲間内の侍女ちゃん達には気楽に話したり出来るけど、それより上位の家の出身者だと、私の事は客人であっても下賤の者らしいから近寄らないと言ったところかな?

確かに平民だからね。


流石に他の騎士様方と気軽に言葉を交わすことは無いと思っていたが、エリオット君の同期の数名とは挨拶をする位にはなった。勿論べったりエリオット君付きだけど。


外人だし、お貴族様だからかイケメンが多いのは凄いよね。いや外人顔だからって全部が全部イケている訳では無いけれど、イケメン率が高いのは確かだ。これが貴族である所以なのかねぇ?


それに騎士だからなのか皆さんガタイが良くて、私は何時もかなり見上げてご挨拶するのよね。林の中の芽を出したばかりの若木になった気がする。上ばかり見上げるので首が痛いのはどうにかならんかな?踏み台頂戴!


私はエリオット君の友人枠扱いなので貴族なのに騎士なのに、皆が馬から降りてご挨拶とかしちゃうのよあの人たち。(良い子達だ、流石エリオット君の友達だ)

だからはたから見れば姿勢の良い美しいゴリラ(彼ら)と見すぼらしい羽虫(私)がご対面の図なんだろうなーと感じています。

ゴリラは無いか‥直立した狼とか?そこまで荒々しくは無いな。

あー!犬の貴族と言われるボルゾイよ!そう直立したボルゾイな感じ。

また騎士の制服がカッコいい!姿勢が良いからなのかな、エリオット君と同じ色の制服で貴族の子息だから気品もあるし、いい体しているから制服が似合うんだ。(胸板が厚いのね〜で腰がきゅってしてて高いから脚が長いあ〜スーツ着せたい絶対似合う)お話ししても素直な良い子達なんだよ。これぞ良家の子息って感じ。


実は今もバカと同じ色の騎士服見るのは怖いのよ。近衛(王族警護)は空色上着の白パンツ(目立つのよアレ)もうあれ見るとバカ騎士でなくとも遠くからでも逃げる。隠れる場所が無い時はエリオット君の背後に素早く回り込み盾にするのはもはや定番になりつつあるくらい。

あの色以外の騎士服を着ている人は今の所大丈夫なんだけどね。


エリオット君達は貴人警護なので紺の上下、城内警固は赤の上着に黒パンツ(ロンドンの門兵みたい)城下周辺見回りは兵団で、平民から組織されている団体だけど、国の管轄ではあるらしく制服の形は同じで深緑の上着に黒パンツ。

そんな感じで色で所属が見分けられる。


ボルゾイ君達の話によると警護騎士は貴人を守る騎士なので出動も多いし危険な目にあうことは頻繁らしい。平素は馬での城周りの見回りも担当するので、ここでよく会うみたい。

警護騎士は兎に角訓練が厳しくて怪我が多いとか。姿勢が良いのを褒めたら実は膝や腰を痛めているから本当はキツイとの事。騎士の矜持として姿勢はピシリとした方が見目もいいし、馬に負担をかけない為にも姿勢は整えるのだと聞いた。カッコいいだけじゃなくてちゃんとしている騎士もいるんだな〜と(いやエリオット君を見ていればバカが規格外だとはわかっているけどさ)感心した。騎士道ってコレよね。


でね、挨拶途中に其々の馬ちゃんがしきりに 私へと近寄ってくるのよ。

背後から私の肩に顔を乗せスリスリと甘えるし、大きなお馬さんに囲まれるとかの経験が無く(大柄なボルゾイ達に囲まれるのに漸く慣れたら今度は馬だよ)ビクつきながらも何か求められてるのか?と思い首を撫でてあげだり鼻の頭を撫でるとウットリして我も我もと馬が顔を突き出してきた。ちょっと恐怖!馬って顔がでかいじゃない、体もでかいから数頭に囲まれたら私は埋没するし潰されるって思ったよね。


この混乱は気取っているボルゾイ君達の慌てぶりからみるといつもと違うの〜?

グイグイ来るよ〜私人参待ってないよ〜でもなんか楽しくなってきた♪

イケメンが慌てる図を見て中々楽しかった。でお馬ちゃん達とは仲良くしていつか乗せてもらおうなんて、下心から愛想を振りまいてナデナデしまくったのはいうまでも無い。撫でると気持ち良さげなので全員‥全頭良い子良い子してあげた。


翌日馬ちゃん達が今度は自分ではなくボルゾイ君達を私に押し付けててくるのよ、馬ちゃん達の円らな瞳で訴えられたらどうにも気になるよね?

で、馬語はわからないけど何となくここ撫でてあげて的な圧を感じて、まさかと思いながらもボルゾイ君達にさり気なくここ痛みある?と聞けば、訓練がハードで怪我の痛みが中々引かず腕の痺れが取れないと言う子がいて、そう言えば皆身体を痛めているって言っていたね‥


チョット失礼と腕をさすってあげたらエリオット君は怒るし、ボルゾイ君達は真っ赤になるしで大変だったけど

概ね馬ちゃん達は私のした事に納得してもらえたよう。まるでありがとうと言われている様に騎士君達と私を交互に見てスリスリして来るの。

ボルゾイ君達と馬ちゃん達がなす絆ってやつ?何も出来ないけども手当ってこんな行為から来てるのかな?痛い時撫でるとなんとなく痛みが緩和する気がするよね。だから


《イタイノイタイノトンデイケ》


そんな事をしていたら騎士君達と馬の懐き度が半端無くなった。

ボルゾイ君達は痛みが無くなったとか、痺れが治って調子が良いなど言ってくれて

気のせいでも効果あったね!


馬ちゃんたちも訓練による疲れがあったりするらしく私に触ってと身体を寄せて来るから存分に首やら胴やら脚やらを撫でまくる。マッサージの効果って凄くない?血流良くしただけでも結構効くもんだね。

大人しく撫でられる馬ちゃん達は本当に可愛いの!

ボルゾイ達も肩や腕位なら触らせてくれるし時々腰をとか言ってくれる子もで出てきた。喜んで!と撫でちゃうよだいぶ慣れてきたので馬だからとか貴族子息だからとかの変な緊張は解けて、美形にもデカイ馬ちゃんにも慣れました。


イケメンだからってニッコリされたら照れはしないがこっぱずかしい。それ位に免疫の無い私だけど、男子美人地獄はここでは当たり前だ。元彼よりも上位イケメンがゴロゴロだから次元が違うと思えば対応は可能さ。


慣れって怖い。


極上の笑顔でお礼を言われるもので‥

はい、図に乗りました。

だって年下だけどカッコいいんだもの!性格は可愛いし、弟がいたらこんな感じかな〜なんて、仲良しってほっこりするよね。懐かれたら気分は良いよね。

だけどエリオット君は相変わらず親族以外の男の身体を触るなどあってはいけませんって怒ってる。友好的に良い事しているつもりなのに


解せぬ。



こちらに来たばかりの時は王子なんてマジ人間?二次元ちゃうん?と思ったし、バカの事もカッコいいかも(性格は別として見た目はカッコイイ)と一瞬思ったもの。

人を虫けらにしか思わないあの態度でも綺麗は綺麗と感動さえしたよねー

でもこの子達を見ちゃったら私はこっちだなって実感した。


性格大事!


ヒョロイ美人やニセモノ筋肉よりほんまもんの笑顔!鍛えられた肉体と鋭い視線も出来ちゃうよ!それでいて女・子どもには優しく最高の笑顔で接してくれる、礼儀正しいエリオット君とそのお友達のボルゾイ騎士君達って素敵!‥(同じ貴族で騎士なのにあのバカとは桁違いって何なの?)って思うよ。だから不調を治せるならやってあげたいじゃん。ただあの一言を言うだけなんだもんね。痛いの飛んでけ〜


そんな朝の散歩に慣れて来た頃にバカ騎士がとうとう現れた。

城中ではこれでもかっ!と遭遇していたのに今迄ここで全く会わなかったのも不思議だが(宰相様の執務室でもう一人見なくなった人が情報を渡せないからね)でもやっと来たわね、待ちくたびれたわ。

あっこいつも寮住まいだから実家から城に戻る時しかここを使わないのか!

あと王子と外出とか?クイーンと夜会出るとかの警護位?時間が合わんのね今更気付いたけどここであったが運命さ!



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