↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虐げられた無能令嬢ですが、公爵様に甘やかされて溺愛されています。~もふもふと美味しいご飯付きで~  作者: 桜ましろ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/59

第42話 お揃いの洋服

 食べ歩きをしながら、連れられて来たのは、フリューゲル公爵領にある高級ブティックだった。


「ようこそいらっしゃいました。公爵様」


 店に入るなり、店員が並び立ち、胸に手を当てて一礼した。


 そして私の方に視線を向けて、ニコリと微笑み挨拶をした。


「当店のオーナーをしておりますフランチェスカと申します。ご来店頂き大変光栄です」


「ご丁寧にありがとうございます。アリスティア・ルノワールです」


 私も挨拶を返した。


「フランチェスカ夫人、アリスの為に最高のドレスを仕立ててくれ」


「はい。お任せ下さい。さあ、おふたりともどうぞ、こちらに」


 案内されるままに、店内に足を踏み入れた。


「うわぁ⋯⋯」


 華美なドレスから、普段着用、外出用、夜のセクシーなドレスなどキラキラした物が並んでいた。


「こちらには、新作も取り揃えておりますので、よろしければご覧下さい。気になるものがございましたら、お気軽にお声かけください」


 リオン様がオーナーと話をしている間に私もせっかくだから、見て回ることにした。


 大きな宝石が取り付けられた華やかなドレスに、職人の技が感じられる刺繍が施されたもの。


「どれも、生地と材料を厳選して作られたドレスです。お気に召されたドレスはございますか?」


「いえ、私にはもったいないです」


 (こんなに高そうなドレス私にはもったいない)


「そんな事はない。私がアリスに買ってあげたいんだ」


「わっ!? リオン様」


 いつの間にか後ろにいたリオン様に声を掛けられる。


「既にドレスとか沢山頂いていますし⋯⋯」


「私を誰だと?」


「っ⋯⋯、公爵様です」


「そうだ。遠慮するのは無しだ。私にも得がある⋯⋯アリスが綺麗に着飾った姿を見ることができる」


「うぅ⋯⋯はい⋯⋯」


 結局断ることが出来ずに、私は試着室に連れて行かれた。


「す、素晴らしいです。どれも、とても良くお似合いです」


 試着室に連れて行かれて、五着ほど試着をした。


 その度に「可愛い」「似合う」「素敵」とリオン様と店員に褒められて、私は恥ずかしかった。


「ああ、今着ている淡いラベンダーのドレスも⋯⋯レースが繊細で、アリスの白い肌によく映える」


「はい⋯⋯、わたしも気に入りました」


 リオン様に褒めて貰えるならいいと思った。


「アリスが試着ものは全部買おう」


「えっ!?  リオン様⋯⋯?」


「私が買いたくて買うんだ」


「まあ、アリスティア嬢のことを大切にされているのですね」


「当然だ。いずれは私と公爵家を支える公爵夫人となるのだから」


「うふふ。公爵様、せっかくなので、アリスティア嬢とお揃いのコーデなんてどうでしょうか?」


「お揃い?」


「はい。こちらになります」


 フランチェスカ夫人は嬉しそうに奥から洋服を持って来て、黒い生地に銀の装飾を施した軍服風の礼装が二着並べられた。


「わあぁ! これすごく、素敵です」


 私は感嘆の声を漏らした。


「試着してみますか?」


「はい! 是非、リオン様も着てみてください」


 私たちは、フランチェスカ夫人に勧められた洋服に着替えた。


 リオン様の姿は思わずため息がこぼれるほど素敵だった。


 肩章と銀の刺繍が施された長めのコートは、彼の広い肩幅と引き締まった体躯を美しく強調し、金色のボタンと腰のベルトがそれを引き立てている。


 公爵らしい威厳を感じられる。


「はわわ。す、素敵すぎます」


「ありがとう。アリスもよく似合っている。可愛いらしいさと気品を兼ね備えていて、お揃いの軍服も悪くないな」


「はい! 私もドレスよりこっちのほうが動き易くて、好きです」


「そうか。フランチェスカ夫人、似たような感じで数着アリスに合わせて作ってくれ」


「ありがとうございます。公爵様。アリスティア嬢にぴったりのものを作らせて頂きます」


 リオン様は追加で数着オーダーして、私の腰をそっと抱き寄せた。


「こうゆうのも悪くないが、アリスのドレス姿も見たいから両方着てくれ」


 私はこくこくとリオン様に抱き寄せられながら頷いた。


 今日買ってもらった服は後日、城に届けてもらうことになった。


 私たちは元の服に着替えて、ブティックをあとにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。