↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/117

42 私、ドーピングし……ってええええええ⁉︎

 いきなりの大胆なアプローチになす術もなく身体を預ける事となり、そっと彼の唇と私の唇が合わさり――


 何かが私の口付近をそっと撫でた。



「……ぷっ。はははっ。冗談だよ冗談。口にソース、ついてるよ」


「……えっ? なっ、はっ。なぁあああっ⁉︎」


 ずっとバカみたいにキス顔スタンバイしていた自分が恥ずかしい。

 顔から火っていうか顔そのものが火になっていた。

 思わず口を拭いさってみると、微かにステーキソースが付着しているようだった。

 私の慌てふためいた反応が面白くして仕方ないというように、レイブンさんは小悪魔の笑みを浮かべてソースのついた指をひと舐めしゃぶっていた。


 完全に大人をからかう性的なあざとショタだ。

 これはもういっぺん分からせるしかない。

 頂上ついたら覚えとけよ……。生きるっていう恐怖をその身に味合わせてやる。

 彼氏いない歴イコール年齢のかよわい私と、ミランダさんの純情を弄んだ罪は重い。

 2人の女性を面白半分で手を出すとどうなるか、たっぷりと悲鳴合唱と共に刻んでやる。

 そうしてふざけあい、じゃれあいも程々に私たちはボスのいなくなってすっかり寂しくなったフロアから先へ進むことにした。

 ぽっぽしていた熱い顔も大分クールダウンしてきた。


 焼け死ぬかと思った。

 黄金竜さんの炎より熱かったぞ気持ち的に。


 落ち着いて冷静になってきたところで、あの夢のドーピング農園の存在を思い出してきた。

 ドーピング農園……言葉だけ聞くと完全にヤバい香りのする違法栽培施設みたいだ。

 違います。違いますよ。

 薬草の妖精さんと1人の女性が織りなす『愛』に満ち溢れたたいへん合法な箱庭ですのよおほほ。


《そういえばちょうど6時間くらい経過してますね〜》


 やはりそれくらい経ってしまっていたか。

 さてさて回収できるアイテムちゃんたちは……。



 スタミナ草が1800個。

 スピードキノコ1260個。

 ガードメディスン1500個。


「どわああああああっ‼︎」


 びっくらこいた。

 たしかに5粒のガードメディスンが30倍になっていたからもしやとはおもったが……。

 なんだこの農園。化け物か。

 もう一生分くらいドーピングアイテムもらっちゃったぞ。

 やばいぞこの農園。

 こうなると二度とレベル上がらなくていいんですけど。

 あ、でも回復魔法とか覚えないといけないし、レベル上げはいる……のか。


 普通の袋なら詰めきれないほどの大量のドーピングアイテムを受け取り、それらを食すべく取り出していった。


「ところで私の埋めたお金どうなったんだろ……」



 ゴールド・ウッズ

 【状態:収穫可能】 3/3

 1本:3000G


「おおおおおっ。これで3000はめちゃくちゃありがたいですよ!」


 一気に9100Gになっちゃう。

 でも収穫を終えたらまた埋めておこ。

 1回の収穫で30倍で3本成るならええと、3000G埋めたら90000G×3で……27万G⁉︎

 億万長者も夢じゃないじゃんこれ!

 とりあえず今6000Gもいらないので、更なる投資をすべく一気に6000G夢と希望の畑にぶちこんだ。


 丸一日で……おおお。言ってて自分が怖くなってきた。

 桁がおかしい。

 絶滅しそうな種を保存するためとかいってたが、こんな繁殖力異常な農園で育てたら確実に生態系崩壊する。

 有り余った末に現在の状況が逆転して崩壊する。


 こんなに倍々算がすごいともう笑っちゃうしかない。

 とりあえず大量入手したドーピングアイテム群たちは1000個を食してあとは全部埋めることにした。


 …………えっ。これ1000個一気に食ったらどうなるんだ?

 あまりの衝撃で死ぬんじゃないのか私。

 ドーピングアイテム暴飲暴食で死別とかあるのか。

 ええい。悩むな。

 爆発的なステータスアップにかけてっ!

 いざっ‼︎





「ぐへぇえええっ‼︎」


 口の中が汗やらミントやら臭いものやらでいっぱいになっていき、思わず溢れる吐き気を堪えて飲み込むと、なにやら宇宙とひとつになったような感覚に襲われる。

 力が。力が溢れてきよる。

 スタミナ草のHP、スピードキノコの素早さ、ガードメディスンの防御力がそれぞれ魂の波動を放っている。


 超覚醒したような私は、思わず現在のステータスを確認してみる。





名前:ミランダ・クロスフィールド

職業:町娘

種族:人間

性別:女

年齢:18


Lv33


HP 3365

MP 220

こうげき力: 210(+125)

ぼうぎょ力: 3450

すばやさ : 3760

まほう力 : 145

しんこう心: 150

うんのよさ: 0

きようさ : 170


固有スキル :なし


取得済みスキル

『不屈のタフガイ』、『土人形愛好家』、『幸運の女神』、『武器なきものの魂』、『忍耐の心』、『永久の土人形ハンター』、『お色気』、『ジャイアント・キリング』、『筋肉の加護』、『カウンター』、『雷耐性アップ』、『氷雪の戦乙女』、『永久の幽鬼ハンター』、『幽鬼を狩る者』、『クリティカルフォーエバー』、『オートカウンターLvX』、『氷の女王』、『オーバー・ロード』、『剣聖』、『大剣豪』、『ソードガーディアン』、『経験値ジャンキー』、『毒無効』


装備品スキル

『氷属性無効』、『炎属性ダメージ25%軽減』、『自動MP回復(中)』、『魔法攻撃時敵MP吸収(小)』、『アンデッド系ダメージ2倍』、『ドラゴン系特攻(大)』、『毒無効』、『麻痺無効』、『混乱無効』


習得済み特技:『小回復魔法』、『火魔法』、『筋トレ』、『マッスルサイクロン』、『まねる』、『覚える』、『氷結魔法』、『毒浄化魔法』、『守備力増加魔法』、『闇の雷』、『毒吐息』、『絶対零度』、『ラッキーダイスアタック』、『モードチェンジ』、『ミサイル』



装備

頭防具:花の髪飾り

上半身:毛皮のコート

右 手:マジックバングル+2(雪男の蒼珠)、(毒竜の紫珠)

左 手:日本刀

下半身:毛皮のコート

足防具:皮の靴

装飾品:竜のお守り



「なんかドーピングした箇所やばいことになってるぅうう‼︎」


 あれこのゲーム999がプレイアブルキャラの上限値じゃなかったっけ。

 それともまさかミランダさんは離脱キャラだから設定見直されてな……?


 と思っていたが、そもそも私自身1000個ものドーピングアイテムを入手した経験もないし、ミランダさんに投与した事もないのでそこまで断言はできない。

 できないのだが……。


 とりあえず物理戦闘で死ぬことはなくなっただろう。

 後は即死耐性と数々の魔法攻撃に対応できれば……。

 まだまだ中盤。やるべきことはたくさんあるぞ。

 この調子で他のドーピングアイテムも見つからないかなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。