イベント報酬
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【『第1回イベント 王都の民を救え!!お使い大作戦』終了のお知らせ】
『第1回イベント 王都の民を救え!!お使い大作戦』は8月23日 23:59 (ゲーム内時間 8月23日 4Q 23:59) で終了しました。
たくさんのプレーヤーの皆さんの参加ありがとうございました。
尚、現在受注中のユニークイベントはクリアすればイベントポイントを獲得する事が出来ます。(イベント終了後に受注したユニークイベントはクリアしてもイベントポイントは獲得できません)
イベントポイントは、メニューのイベントポイント交換からイベント賞品と交換出来ます。
各種様々な賞品がありますのでポイントの許す限り好きな賞品と交換して下さい。
イベントポイントの交換期限は8月31日 23:59 (ゲーム内時間 8月31 4Q 23:59)までです。
期限を過ぎるとイベントポイントは消失しますのでお気を付け下さい。
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「あ・・・今回は獲得イベントポイントのランキング報酬は無いんだ」
「ヒルデ、1番最初の感想はそれなの?」
「いやだってさー。獲得イベントポイントのランキングがあれば自分がどの程度の位置に居るか分かるし、トッププレーヤーの名前も分かるじゃん?」
「ん・・・私はエンジョイ勢だからねぇ。ガチ勢の事はそんなに興味ないかなぁ」
「ねぇ、そんな事より早くイベントポイント交換の画面をチェックしようよ」
メニュー画面を開くとイベントポイント交換の項目が新たに追加されてた。
さっそくイベントポイント交換を選択し交換できる賞品をチェックする。
「うわ・・・馬鹿みたいに種類あるね」
ヒルデの言う通り交換できる賞品は色々とあった。
『武器』『防具』『アイテム』『素材』『スキル』『その他』と大きくフォルダ分けされてて、試しに『武器』を選ぶと『片手剣』『両手剣』『刺突剣』『短剣』『長槍』『短槍』・・・と細かいフォルダ分けされ交換アイテムが表示される。
「ちょっと!!スキルのとこ見て!!スキルポイントが交換できるよ!!」
ヒルデの言う通り『スキル』を選んで見ると[1スキルポイント 1000p]と書かれてる。
「1000ポイントで取れる何て意外と安い感じがするね。1スキルポイントでイベントポイント1万ぐらい取られると思ったけど」
「スキルをいっぱい取らせて、スキル付け替えを楽しませたいのかな?」
「単に設定ミスで次のイベントでは修正させたりして(笑)」
あ・・・運営の設定ミスはありそう。
それなら今取っておくのが良いのかな?
【短杖】と【棍棒】スキルを取る予定があるからスキルを余裕を持って取っておくのはアリだと思う。
「それよりもスキル変化後のスキルを2000ポイントで交換できるよ!!熱魔法とか聖魔法とか色々ある」
「あっ『その他』の所にランダム卵ってのがあるよ?ランダムでペットが産まれるみたい。ヒルデ、馬が出るかも知れないよ?」
「え・・・もし牛とかネズミとか出ても対処に困るじゃない?」
「ペットショップに売るとか?」
「う~ん、流石にそれはゲームでも罪悪感が・・・」
「『アイテム』は消耗品のポーションとかか。あっ回復量の高いミドルポーションが交換できるよ!!まだプレーヤーでは作れる人は殆ど居ないはず」
「個人ホームやクランハウスの備品とか、生産系の使う道具も交換できるんだね・・・私たちには関係ないけど」
「で、何と交換する?」
2人に聞いてみる。
「それよねぇ。色々と欲しいものはあるけどこれだってのは無いんだよね。決めきれない」
「私も。ちょっとゆっくり考えたい。エリザはどうするの?変化後の魔法スキル取るの?」
「ん・・・それは無いかな。魔法スキルは4つで困ってないし、ポイント消費して獲得するなら魔法スキル30レベルまで上げて変化させた方が良い気がするし。交換期限までまだまだ時間あるから人柱の報告待ちかな」
と言う事で私たちはこの場ではイベントポイントを使って商品交換する事はしないで一旦ゆっくりと考える事に決め、夜も遅かったのでそのまま宿屋へ行きログアウトした。
翌日、約束の時間にログインすると2人は既にログインしていた。
「おはよう。あれ?ヒルデ早いね?」
「おはようって何で私にだけ早いねって嫌味?」
「素直な感想だよ。それよりどうしたの?」
私が聞くとヒルデもサンドラも半ば諦めたように私を見る。
「ねぇ?ヒルデ、エリザに期待するのは間違いなんだよ」
サンドラが何か悟ったようにヒルデに語りかける。
「エリザ・・・掲示板を見てないの?イベント報酬で色々と情報が出てて軽く祭りになってたよ?」
「そうなの?」
「スキル統合できる組み合わせの確定情報や組み合わせ予想、複合武器が5000ポイントから15000ポイントで交換できるからその使用感とか、生産系の為のレシピとか、あとはランダム卵が何が産まれたかのリストとか?ガチ勢の検証マニアが凄い頑張ってて盛り上がってた」
「へぇ。なんか面白そう。私も後で覗いてみるわ」
掲示板で情報を集めて見るのも面白いな・・・。
秘匿情報とか各街やその近くの魔物とかの情報とかもありそうだし。
「と、言う訳で私たちはこれからどうする?」
ヒルデがザックリ聞いてくる。
「どうする?って何?」
「今後の行動方針。簡単に言うと何処の第2の街で活動する?そこから先の第3の村に向かうか?も踏まえてさ」
ん・・・何処が良いんだろ?
とりあえずどの第2の街でもその近辺で狩りを続ければそれなりの収入になる事は分かってるから無理にお金稼ぎする必要はなくなってるし・・・。
「何でも良いよ?」
「何でもってそれが1番困るのよ。何かあった時に言い出しっペを責める癖に」
ヒルデが先回りして意見を出せと言ってくる。
むぅ・・・行動パターンを読まれてる。
「いや、今のところ私の目標は杖スキルの統合だから狩りが出来れば何処でも良いのよね。ヒルデは何かあるの?やりたい事」
質問に質問で返してみる。
「私は、ホームが欲しい!!」
「えっ?ホームって家だよね?」
「そうだよ。家が欲しいの。ロマンあるでしょ?マイハウス」
ヒルデが半分妄想の世界に行ってる。
「何で急にハウスが欲しくなったの?」
サンドラも少し呆れ気味だ。
「それがね、イベント報酬のリスト見てたらハウス用のアイテムも結構あってさ。自分だったらこれを選んでここに置くな・・・とか自分のハウスのレイアウトとか考えてたら欲しくなったのよ」
思いっきり思い付きじゃん・・・。
「ところでハウスって何かメリットあるの?」
「ん・・・宿泊費が無料とか?アイテムボックスを設置したら使わない荷物を置いとけたり、生産アイテムを設置できたり、ペットを放し飼いに出来たり、庭がある家なら家庭菜園や園芸も出来たり?」
「あんまり私たちには関係ないよね?」
「もう。エリザは夢が無いな。私はエリザを効率厨に育てた覚えは無いよ?ゲームなんだから無駄とも思える遊びが大事なんだよ?」
「いや私も育てられた覚えはないけど確かに無駄とも思えるやり込み要素とか楽しいのは分かるわ」
「うちのシエロをハウスの中で放し飼いに出来るのは魅力かな」
サンドラもヒルデに説得されかかってる。
「えぇ、雀のシエロを室内で飼ったらそこら中が糞だらけになりそう」
「うちの子は糞なんてしません!!」
まぁ、確かにゲームなんだから糞とかしないか。
あぁ、そう言えば牧場は牛の糞だらけだったな。
・・・いや、あれは忘れよう。
「それでハウスの値段は幾らするの?」
「そ、それがね。王都で新築だと最低でも土地代込みで4000万マニぐらい」
「・・・はい解散」
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誤字も減らすよう気を付けますので今後ともよろしくお願いします。