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おっちゃんの情報

結局、3人とも[日陰屋]からスキル統合する為に上げるスキルに対応した武器を買う事になった。

ヒルデはスキル統合しないけど。


「それで有益な情報ってなんですか?」


ヒルデが早速情報を聞こうと質問する。

待てが出来ない犬状態だな・・・尻尾をパタパタ振って飛び掛かってるように見える。


「ん・・・それじゃ面倒な会計と商品の引き渡しを先にやっちゃうか」


暗に先に金を払えと言ってるなこれは。

流石に情報だけ聞いて「やっぱり武器は要らない」と情報を聞くだけ聞いて逃げられる可能性を考えてるんだろう。

ん・・・それもアリかな?いや数少ない行き付けの店が無くなるデメリットの方が大きいかも。貴重な私達の情報源だし。


「じゃあ、お金を先に払っちゃいますね。商品は耐久値回復して貰った装備と一緒の引き渡しで良いですよ」


私が色々と考えてる間にサンドラがさっさと会計を済ませようとお金をテーブルに出す。

何の思慮もせずにお金を出すサンドラに呆れる。

いや、つまらない腹芸に対する意趣返しなのかも知れない。


私もサンドラに続きお金を払い、ヒルデもお金を払う。

ミミズ戦とシャドー戦で少し小銭を儲けたと思ったのに直ぐに出て行く。

私達は金使いが荒いのだらうか?

いや[日陰屋]のおっちゃんが私達がお金を持ってるとこの話を持ちかけられたんだよね・・・。

それにまんまと乗せられた私達が良い鴨なのだろう。


「それじゃ、約束の情報を1人1つ開示しよう。っとその前に嬢ちゃん達のスキルを見せてくれ。それによって教える情報を決めるから」


「所持スキルを見せろってそれってなんかセクハラっぽい。他人のスキルを詮索するのはマナー違反ですよ?」


ヒルデが冗談気味に拒否感を示す。


「いやいや、全く意味の無い情報を聞きたいのか?例えば嬢ちゃん達の使ってない槍の情報とか聞いてもお前達の為に成らないだろ?」


「まぁ、確かにそうですけど・・・」


と言う事でおっちゃんにスキル情報を教える。


━━━

『エリザ』

【長杖 Lv.28】

【棍 Lv.24】

【服 Lv.26】

【火魔法 Lv.25】

【水魔法 Lv.25】

【風魔法 Lv.25】

【土魔法 Lv.25】

【MPup Lv.17】

【MP回復up Lv.17】

【魔力操作 Lv.8】


『控え』

【魔力up Lv.26】

【詠唱短縮 Lv.26】

【騎乗 Lv.1】


━━━

『ヒルデ』

【片手剣 Lv.27】

【軽鎧 Lv.29】

【小盾 Lv.28】

【長弓 Lv.28】

【光魔法 Lv.23】

【闇魔法 Lv.23】

【回復魔法 Lv.29】

【敏捷性up Lv.28】

【スタミナup Lv.28】

【魔力操作 Lv.8】


『控え』

【走破 Lv.21】

【騎乗 Lv.1】


━━━

『サンドラ』

【片手斧 Lv.29】

【重鎧 Lv.29】

【大楯 Lv.29】

【投げ斧 Lv.24】

【投擲 Lv.24】

【力up Lv.26】

【耐久力up Lv.25】

【命中率up Lv.26】

【移動速度up Lv.24】

【HP自動回復 Lv.21】


『控え』

【調教 LV.14】

【魔力操作 Lv.1】

【騎乗 Lv.1】


『従魔シエロ』

【偵察 Lv.16】

【風魔法 Lv.13】

【回復魔法 Lv.11】

【(未セット)】

【(未セット)】


私は棍のレベルが大きく上がったぐらいなのにヒルデとサンドラはレベル30に達しそうなスキルが複数あるのに驚いた。

獲得経験値アップキャンペーンの恩恵が私だけ少ない気がする・・・。


「ん・・・じゃあ金髪の嬢ちゃんからにするか」


私達のスキルを見て考え込んでたおっちゃんが話す。


「【走破】と【スタミナup】と【敏捷性up】か・・・。それなら大サービスで【走破】かな」


「えっと何の話ですか?」


ヒルデが少し不安そうに質問する。


「【走破】のスキルはな、他に【跳躍】と【軽業】のスキルがあればスキル統合できる」


「えっ?それが有益な情報ですか!?」


ヒルデが肩透かしを食らったような感じで聞き返す。


「いや、これは重大な情報だぞ?王国騎士団でも一部の上級騎士しか知らない極秘情報なんだぞ?」


ん?なんだそのヤバそうな情報は。


「そんな情報を教えちゃって大丈夫なんですか?」


「良いんじゃねぇか?今は騎士団でもそのスキルを取る騎士は殆ど居ないから」


えっ?それってハズレスキルって事なんでは?


「それでなんて名前のスキルなんですか?」


ヒルデが質問する。


「ん・・・それは取ってからのお楽しみだな」


「なんてスキルか分からないのに取れと?」


「いや、教えておいて何だが流石にそのスキルを取ってない奴がそのスキルの情報を持ってるのはヤバいかな?と思ってな。嬢ちゃん達が他人に吹聴するタイプには見えないんだが一応な」


う~ん。一応は極秘扱いのスキルなんだろうか?

でも騎士団で取る人が殆ど居ないらしいしな・・・。

ま、私じゃないから別にいいか。


「分かりました。じゃ自分で統合して確認します」


「おう。試して見てくれ。お嬢ちゃんのプレースタイルなら取って損はしないだろう」


ヒルデは【走破】スキル統合する気なんだ。

確かにどんなスキルか興味はあるしな・・・。


「次は赤い髪の嬢ちゃんだな。嬢ちゃんは斧スキル統合する為に【力up】スキルを【剛力】スキルに変化させるんだよな?」


「はい。両手斧を装備しても大盾を使いたいですからそのつもりですよ?」


サンドラが答える。


「うーん【耐久力up】も持ってるなら【耐久力up】は【鉄壁】にスキル変化できる。それに【体幹up】から変化する【不動】。【剛力】【鉄壁】【不動】の3つでスキル統合が出来る。・・・がそれは少し大変か」


おっちゃんは考え込むように話を続ける。


「それが駄目なら【移動速度up】があるから、【加速速度up】と【反応速度up】でスキル統合する手もあるが・・・」


「あ・・・サンドラばっかり情報が2つ!!」


話を続けるおっちゃんをヒルデが指摘する。


「もう。ヒルデ、なんで割り込むの?もう少し情報を聞けたかも知れないのに」


サンドラがヒルデに文句を言う。

地味に腹黒いぞ?サンドラ。


「あぁ、悪い悪い。それじゃ嬢ちゃんにはもう一つ軽めの情報を教えよう。【スタミナup】と【ST回復速度up】【消費ST減少】の3つで統合スキルにする事が出来る。ま、これはスタミナ系3種だから王都でも知ってる人は多い」


「おぉ、ありがとう御座います!!試してみます」


「私も考えて決めたいと思います」


ヒルデとサンドラが御礼を言う。


「いや、1人1つのはずが合わせて4つも教えちゃったよ。嬢ちゃん達は聞き上手だなぁ」


おっちゃん一仕事終えたように話してるが私は?


「あの、次は私の番ですよね?」


ちょっと催促してみる。


「あぁ、エリザちゃんなんだけどな・・・」


おっちゃんの目が少し泳いでる。

・・・なんか嫌な予感がする。


「エリザちゃんに教える情報が無いんだわ」


おっちゃんがとんでもない事を言い出す。

まさかヒルデとサンドラに2つ教えたからそれでチャラにするつもりなのか?


「どう言う事ですか?情報を付けるって話でしたよね?」


冷静に・・・冷静に問い詰める。


「あぁ、正直に話すとな、嬢ちゃんがまさかここまで純魔法使いのスキル編成だとは思わなかったんだよ。俺は武器屋だからな魔法関係のスキル統合は専門外なんだよ。すまん」


こ、こんな処で魔法使い差別が・・・。


「えっと・・・それじゃスキル以外で私が得をしそうな情報は無いですか?」


何か妥協出来る情報は無いんだろうか?


「お、おう。別の情報な・・・うーん、何かあったかなぁ・・・」


無いのかよ!!

うーんもういいか。

お金を返せって言うのも何か感じ悪いし、貸し1つって事にしといて保留にしようかな。

何か困った時に相談相手に成って貰う感じで。

そんな事を考えてるとおっちゃんが思い付いたように声を出す。


「あっ、こう言うのはどうだ?嬢ちゃん複合武器って知ってるか?」


おっちゃんが聞いた事の無い単語を発した。

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