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ソロ狩りリベンジ

「これ、私には無理じゃ・・・」


FEOからログアウトし家族と揃って昼食を食べた後、私は自分の部屋で棍術の動画を検索して見てみた。


剣術と槍術と薙刀術を足したような数々の動き。

どれか1つでも大変だろうに覚えられる気がしない。


「凜と祐奈はよく剣とか斧とか盾とか弓とか使いこなせてるな・・・ちょっと見直したかも」


ん?スキルがレベルに応じてアシストしてくれるのかな?

リアルで格闘技やっててもゲーム内ではスキルレベルが低いとマイナスに補正されるって前に凜か祐奈が話してたかも。

動画でとりあえずの動きは分かった気がするのでFEOにログインする。


宿屋で目が覚めスキル編成を考える。


『エリザ』

【長杖 Lv.9】

【棍 Lv.1】

【服 Lv.4】

【火魔法 Lv.5】

【水魔法 Lv.5】

【風魔法 Lv.5】

【土魔法 Lv.5】

【MP回復up Lv.7】

【魔力up Lv.7】

【詠唱短縮 Lv.8】


『控え』

【MPup Lv.7】


【長杖】スキルを外して【棍】スキルを入れようかとも考えたけど、少数の魔物相手なら魔法の乱射が有効なので魔法の威力が上がる【長杖】は外さなかった。

結果、消去法で【MPup】スキルが控えに。


スキル変更を終え部屋からでると、宿の食堂で朝食を取りながらこの後の計画を考える。

【収納】の中を確認すると前回森に籠もった時のお弁当がまだ幾つか残ってる。


ん・・・とりあえずは原っぱのログアウトポイントを拠点に棍を使ったら戦い方を試すか。

今夜はログアウトポイントでキャンプしよう。

王都の宿屋に泊まると簡単にお金が消えていく。


リアルでの午後の部と夜の部、ゲーム的には3Qと4Qは原っぱで棍のレベル上げをして4Qの夕方に王都に戻って宿に泊まればヒルデやサンドラとの合流に問題はないはず。


宿から出て冒険者ギルドに向かいクエスト掲示板を見る。

『ウォーキングラディッシュ10体討伐 700マニ』

と言うクエストを受ける。

大根はまとまって出てくるから簡単にクリア出来るだろう。私が殺されなければ。


一応、保険の為にHPポーションを2本買っておく。

本気でお金がヤバくなってしまった。

いやソロなら3人で狩りをする時の3倍の収入になるはずだ。3人で狩りをする時と同じだけ狩れればだけど。


門をくぐり抜け気合いを入れる。


「よし。狩るぞ!!」


原っぱを徘徊し魔物を探す。

いた。浮遊クラゲが2匹。

長杖を【収納】に入れ、棍を取り出し構える。


「ファイアボール!!」

「ソイルボール!!」


魔法を2発放つと棍を構えて走って接近する。

こちらに気付いたクラゲの魔法攻撃を躱し、クラゲ目掛けて棍を振り下ろし叩き付ける。


魔法である程度ダメージを与えてたからか棍の打撃1発でクラゲが光と変わり消える。


「もう1匹!!」


棍を振り上げるとクラゲの魔法攻撃をモロに受けた。

身体が一瞬ビリビリと痺れて動きが止まる。

しかし他に仲間のクラゲが居ないので追撃を受ける事は無かった。


「ウォーターボール!!」

「ウインドボール!!」


魔法を放ち、ダッシュでクラゲに近付くと棍で殴り飛ばす。


「あれ?まだ生きてる!?」


即座にクラゲに棍で突きを入れる。

それでやっとクラゲは光となって消える。


「ん・・・ダメージがバラつくのかな?それとも魔法が属性によって利きが悪いのか」


とりあえず今の戦闘を振り返る。

魔法撃ってから殴るんじゃなく、殴ってから魔法でトドメをさす方が良いのかな?

そもそもクラゲは魔法で遠距離攻撃してくるので、棍で攻撃を躱したり受け止めたりするのを試すには向いて無かった。


「最初に戦う相手では無かったな・・・失敗」


気を取り直して再び原っぱを徘徊して魔物を探す。

小さな糸の切れた操り人形、正式名称リトルパペットを発見した。

数は3匹。大丈夫だろう。


棍を構えて走って近付き殴りつける。

そして手を魔物に向けて魔法を放ち追撃する。


「ファイアボール!!」

「ソイルボー・・・」


魔法1発でリトルパペットは光となって消え始めたので、2発目の魔法を途中で止める。

その隙に他の2匹が近付いて来るので棍を大きく右から左に振って牽制し、距離をとる。


「ソイルボール!!」

「ウォーターボール!!」


魔法を連射し1匹を仕留めると、もう1匹の攻撃を両手で持った棍で受け止める。


「よし止めれた!!ウインドボール!!」


魔法を放ち、ダッシュで近付き棍で殴りトドメを刺す。


「よし、こんなものかな」


魔法攻撃が無いなら、3匹までなら何とかなる。

問題は本命の魔物がこれ以上多い場合。

少ない場合は魔法乱射で何とかなるんだから、わざわざ棍を買った意味は無い。

多い魔物に対応出来てこその棍なのだから。


さっきみたいに魔法を1発撃ったら、棍で牽制したり攻撃を受け止めたりしてダメージを受けない事を最優先するべきなのかな?

いや、無理をしてでも先に魔物の数を減らした方がダメージは受けにくくなるよね?

いやいや、無理をするだからその時にダメージを受ける可能性がある・・・。


「うーん、分からない。考えるより試した方が早い」


原っぱのログアウトポイントまで向かう途中で魔物を発見する。

よし、大根4匹。


「ファイアボール!!」

「ソイルボール!!」


魔法を2発撃って棍を構える。

そして駆け寄らず大根が向かって来るのを待ち、大根の葉っぱ鞭攻撃を移動しながら棍で払う。


「あっ!?攻撃する暇がない!?」


4匹の大根の葉っぱ鞭攻撃を躱して受けて躱して受けて・・・ジリ貧だこれ。


意を決して後方にダッシュし逃げる。

そして距離が空いた隙に魔法を連射する。


「ウォーターボール!!」

「ウインドボール!!」


やってる事は引き狩りと変わらない。

だけど他に方法が思い浮かばないのだから仕方が無い。

1匹の大根が葉っぱで地面を掴み勢いをつけて飛んでくる。


「ここっ!!」


棍で大根を叩き落とし、魔法を撃ち込む。


「ファイアボール!!」

「ソイルボール!!」


大根1匹をやっと倒す。

そして残りの大根の葉っぱ鞭攻撃を棍で払い、隙を見てダッシュで逃げて距離を取り魔法を2発打つ。

この繰り返しでノーダメージで大根を全滅させる事が出来た。


棍を使わず引き狩りするよりは移動距離は短く済んだ。

ま、基本はこれで良い事にしよう。

出来れば下がらずに突っ込んで棍で攻撃して、相手が引いたら魔法で追撃とかやりたい。

でも流石に多勢に無勢ではそんな余裕は無かった。


ログアウトポイントに着いたので昼食にする。

お弁当を食べながら自分のステータス画面を見てみる。

ソロ狩りだと経験値の入りが良いのか【棍】スキルがレベル2に上がってた。


「あ、棍のスキルを試すの忘れてた」


昼食を済ませまた魔物を探す。

見付けた相手はフェザーボールが2匹。

数が少なかったので長杖を装備して魔法を乱射して倒す。


次の相手は再びリトルパペット。

それが4匹。


「ファイアボール!!」

「ソイルボール!!」


魔法2発撃って1匹を倒すと、棍を構えて攻撃を待つ。

リトルパペットが殴り掛かってくるタイミングを見計らって棍スキルの受け流しを発動させる。


「受け流し!!」


攻撃してくるリトルパペットに棍が当たりリトルパペットの攻撃が外に流れリトルパペットが体勢を崩す。


「もらった!!」


棍をリトルパペットに叩き付け、直ぐさま棍を引き体重をのせて突きを繰り出す。

その攻撃でリトルパペットを倒した。


「やった!!」


その瞬間、残りのリトルパペットの攻撃を頭に受ける。


「んなっ」


瞬時にその場から転がって距離を取ると魔法を乱射して残りの2匹を倒す。


よし、だいたい分かった。

受け流しと言う技は大勢の敵を相手に使うスキルでは無いみたい。

受け流しは使わず棍で攻撃をさばきつつ短距離の引き狩りで妥協しよう。

それで棍のレベルを上げて新しい技を使えるようになるの待ちかな。

ボール以外の攻撃魔法を覚えても戦い方は変わるだろうし。


と言う訳で棍での立ち回り方は先送りし、残りの3Qと4Qは原っぱで魔物を刈り続けた。


誤字脱字報告ありがとうございます。

出来るだけ減らすように努力します。


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