第03話 魔法の練習(わっはっはっー、風よ吹けー!)
辺りはだいぶ明るくなってきたけど、まだ早いし、今日は学校が休みなので、魔法の練習を続けることにした。
魔法が上手くなるには、魔法の事をちゃんと理解してないといけない。
きちんと考えないと効率が悪いからだ。
自然の物質に宿る特別な力を精霊力といって、その精霊力を魔力に変換して術を発動させることを魔法という。
精霊力を魔力に変換するには体内のエネルギーが使われる。
そして、使われるエネルギーは人によって違いがある。
少ないエネルギーで大きな魔法を使える人もいるし、多くのエネルギーで小さな魔法しか使えない人もいる。
少ないエネルギーで大きな魔法を使えることを、魔力が強いと云っている。
それから、魔法を使うには、魔法の言葉を言ったり、動作が必ずいるわけじゃない。
魔法を使うときは、その魔法をイメージすることが大切で、魔法の言葉や動作はそれを手助けするために行っている。
だから最初はそれをしていても、慣れてくればそれなしで使うことができるようになる。
でも、する人もいる。
それは集中力を高める効果があるからだ。
大きな魔法を使うときは効果的だとも言われている。
◇ ◇ ◇
魔法にはいくつか系統がある。
◇一つ目は「強化魔法」系で「肉体強化魔法」と「感覚強化魔法」がある。
「肉体強化魔法」――
「スピード」「パワー」「瞬発力」「持久力」なんかを強化する魔法だ。
「感覚強化魔法」――
「味覚」「聴覚」「嗅覚」「視覚」「触覚」なんかを強化する魔法だ。
◇二つ目は「回復魔法」系で「治癒魔法」と「治療魔法」がある。
「治癒魔法」――
自分を治す魔法。
大体は勝手に発動するけど、魔力が強く上手い人は回復を早めることも
できる。
「治療魔法」――
他人を治す魔法。
とても難しくて使える人はとても少ない。
◇三つ目は「物質魔法」系で「火」「空気」「水」「土」などの物質を使う
魔法だ。
「火」「空気」「水」「土」以外の魔法もある。
◇「物質魔法」を使える人のことを「魔法使い」ということが多い。
◇人間に使えないと云われている魔法もある。
「物質魔法」で物質を消滅させる魔法だ。
それは、悪魔にしかできないと云われている魔法だ。
悪魔は伝説上の存在で詳しいことは分かってないらしい。
と、こんな感じだ。
◇ ◇ ◇
よし、苦手な空気魔法の練習をしよう。
畑に散らばっている枯れ葉なんかを歩きながら空気魔法で風を起こして集めるのだ。
部屋の掃除をするときにも同じようにやっている。
でも、外の方が難しい。自然の風があるからだ。
両手を地面の方に差し出して、枯れ葉を守るようなイメージで集めていき、少しずつ歩いていく。
枯れ葉の数が多くなると難しくなってくる。すごく時間がかかる。
少しでも気を抜くと、すぐに風に持っていかれてしまう。
風に持っていかれるとイライラしてくる。
逆に思い切り吹き飛ばしてやろうと、両手を前に出して「わっはっはっー、風よ吹けー!」と言いたくなる。
だけど、やめておく。
この前、お母さんに見られて、くすりと笑っているのを見てしまって、ものすごく恥ずかしいと思ってしまったからだ。
心の中でならバレないだろうけど、やったところで結果は変わらないので、やめようと思っている。




