表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
継承者誓約譚  作者: 冬泉アオイ
《氷花の詩》第六章:誓いの森防衛戦
PR
26/43

第二話:空の戦い

「オラオラオラァッ! 墜ちろ、この鉄クズどもがァ!!」

国都の上空。ビル群の間を縫うように超高速で飛び交う影があった。

雷の継承者・雷堂迅である。

彼は愛刀「雷帝」を逆手に構え、全身に青白い稲妻を纏いながら、

空中を文字通り『跳躍』していた。

足場にするのは、自身が空間に放った術式、あるいは敵の飛行兵器の機体そのものだ。

バリバリバリィィィンッ!!

迅が空中で一閃すると、飛行型の『反・術式兵装』が二つに両断され、

爆炎を上げて倒壊するビルへと墜落していく。

「──はあ。迅、突っ込みすぎ。右斜め後方から、さらに三機接近中。」

インカムから聞こえる冷淡で、しかし正確な声。

国都で最も高いビルの屋上──その縁に腰掛け、

巨大な狙撃銃型にした「風刃」を構えているのは、風の継承者・風見凪だ。

「言われなくても分かってらぁッ!」

迅が空中で身を翻すが、敵は術式を無効化する赤黒い障壁を展開しながら迫ってくる。

まともに雷撃を放っても、着弾する前に消される。

「──なら、風で押し通す」

凪の引き金が引かれた。

「風刃」の銃口から放たれたのは、目に見えない超高圧の『真空弾』だ。

魔術的な術式ではなく、ただの「空気の塊」であるため、

敵の反・術式障壁を完全に無視して機体を直撃。

バランスを崩した三機の隙を、迅が見逃すはずもなかった。

「ナイスだ凪ィ! ──喰らいやがれッ!」

迅は空中で剣を乱舞させ、

物理的に姿勢を崩した敵の装甲の隙間へと直接、

最大出力の雷撃を流し込んだ。

ドゴォォォンッ!!

激しい連鎖爆発が夜空を染める。

地上を誓いの森へと疾走する柊夜は、頭上を掠めていく爆風と雷光を見上げ、

フッと口元を緩めた。

「相変わらず、無茶苦茶な戦闘スタイルだな」

「ふふ、でもあの二人のおかげで、空からの奇襲は完全に防げていますね!」

絢芽も走りながら、頼もしい仲間たちの奮闘に瞳を輝かせる。

しかし、上空の二人の表情は未だに険しかった。

煙の向こうから、さらに倍の数の飛行兵装が、

不気味な赤い目を光らせて雲霞のごとく湧き出てきたからだ。

「チッ、本当にキリがねぇな……! 凪、弾の残りは!?」

「──あと三十発。でも、あいつらが下に降りる前に、一機残らず撃ち落とす」

凪は再び銃を構え、迅は不敵に笑って「雷帝」に雷を宿す。

国都の空は、未だに二人の若き継承者たちによって死守されていた。



読者の皆さんには推しいます?

いたら是非とも教えてくださいな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ