7:00
朝早く起きて、1番陽の光が入るリビングで顧客獲得のための相談を乗り続けていたらあっという間に7時になっていた。
俺は寝転がっていたソファーで背伸びをして、2人が起きるのを待つがだいぶ酒を呑んだらしくよく眠ってる。
さっき冷蔵庫を覗いた時にあった卵でだし巻きに挑戦してみるかと考えていると、永海から電話が来た。
俺は2人を起こさないようにリビングと繋がっているベランダに出て、直に朝日と早朝の気持ちいい空気を浴びながら電話に出る。
夏「おはよう。」
永海『おはよー。今日は外にいるの?』
電話口に車や風の音が入るのか永海はそう聞いてきた。
夏「うん。今ベランダで日光浴してる。」
永海『いいねー。私もしよー。』
多分この流れは暇電だなと思い、携帯を耳に当てながらリビングに置いてあるイヤフォンを取ろうとすると、瑠愛くんが一くんが寝ているゲストルームに入っていくのが扉のガラス越しに見えた。
昨日はみんなして風呂に入らずそのまま寝ちゃったから起こして風呂に入れるんだろうなと思い、気にせずベランダに戻る。
夏「今日は暑そうだね。」
俺は真っ青に晴れた空を見ながら、ベランダに置いてあったローチェアに座り永海に話しかける。
永海『そうだねー。今日は家にいようかな。』
永海は暑いのが苦手らしく、遊びや仕事もなるべく室内で過ごせるものによくしている。
夏「うん。俺も午前中に用事終わらせて家でゆっくりしようと思う。」
俺は今日、瑠愛くんの事務所に見学に行く。
一くんも少しの時間なら大丈夫らしく、一緒に来てくれるそう。
俺は新しく始まる仕事に胸を高鳴らせつつも、またストーカーに合わないように気をつけようと気を引き締める。
永海『…なんか、猫みたいな鳴き声聞こえる?』
永海はたわいのない会話の途中、なんの脈略もなく聞いてきた。
俺はベランダから見える周りの茂みを覗いてみるが視界で入る範囲では見当たらない。
夏「茂みで隠れてて見つからないや。」
永海『そっか。もしいたら見たかったなー。』
夏「動物好きなんだ?」
永海『うん!悠の家に行って柴犬のもちこ触りに行ったりするよー。』
夏「そっか。家では飼ったりしないの?」
永海『妹たちがちゃんと面倒見れるくらいの歳になったら飼いたいねって言ってたけど、私実家出てるかも。』
永海は笑いながら少し寂しそうに言った。
夏「永海は就職決まってるんだもんね。実家から通うの?」
俺はそんな気持ちの声を発してほしくなくて話題を変える。
永海『今のところ実家からって思ってるけど、3時間往復だから少し悩んでる。』
夏「そんなに遠いんだ…。」
永海『学校も2時間かかるからね。そこの会社、学校の最寄駅から行けばすぐなんだけど私の家からだとすごい遠回りになっちゃうんだー。』
そこだけが嫌なところと残念そうに語る永海。
俺はそんな永海にダメ元で案を言ってみる。
夏「誰かとルームシェアしてお風呂と寝る場所だけ仕事場の近くで確保してみたら?」
永海『…いいね!それ!少し大きいとこ借りて遊び場にしたいなー。』
永海は部屋の夢を語り始め、楽しそうにする。
永海『いい部屋見つけられたら夏も遊びに来てね!』
夏「うん。楽しみにしてる。」
まだシェアする人も決めていないけど、やっぱり仕事場に近い家が欲しくなるのは分かるな。
俺は自分の反省も含めてセキュリティ抜群の家にしてねと念押しして少し話していると、瑠愛くんが窓をノックしてきた。
夏「あ、今から友達と本屋に行くからそろそろ切るね。」
永海『うん!電話付き合ってくれてありがとねー。』
夏「うん。じゃあまたね。」
俺は電話を切り、リビングに入り涼しい風を浴びる。
瑠愛「彼女さん?」
瑠愛くんは目を輝かせながらそう聞いてきた。
夏「ううん。学校の友達。悠とすごい仲良い子。」
瑠愛「へー!悠ちゃん女の子の友達いたんだ。おじちゃん安心した!」
瑠愛くんは嬉しそうにソファーに倒れ込み、伸びをする。
夏「あれ…?一くんは?」
瑠愛「今お風呂入ってるよー。」
一くんは目覚めが悪い人なのか、俺がだいぶ長いこと電話していた時間全く起きなかったっぽい。
その後、3人で朝ご飯を食べて瑠愛くんの事務所を見学させてもらい、用事がある一くんとは一旦解散した。
お昼頃また来て洗濯している服を取りに来るらしい。
俺は瑠愛くんと家で映画を見ながら顧客獲得の作業するため、お菓子やジュースを買い貯めて家に戻った。
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