22:00
朝にミサさんに監禁されてから夜が来てしまった。
仕事先からなのか、たくさんの電話がやってきていて何度か携帯が取られそうになるも俺は阻止してきた。
そろそろ不自然になってしまうかもしれないが連絡手段が取られるのは今1番されたくないこと。
ミサ「優治のちゅー甘いね。」
夏「そう?よかった。」
ミサさんは自分の欲には抗えなかったのか、俺の腕の拘束を取り自分の体を俺に触れさせる。
けれど俺の首元にはいつも包丁があり、下手な行動を取ったら殺される結末は肌で感じる。
俺は悠になんとかして逃げてもらおうと昼寝をしているミサさんにバレないよう説得したけれど、自分が逃げたら俺が殺されかねないと言って逃げることはなかった。
今はミサさんが起きてしまって目を合わせることができないけれど、何かタイミングを測ってやってくれる事を祈る。
ミサ「優治はたちにくいの?」
夏「うん。ごめんね。」
こんな状況で興奮を覚えるバカはいないだろう。
それよりそのままする気なんだとしたら本当に逃げたい。
こんな奴の体に入れられたくない。
ミサさんは唾液まみれの唇を合わせるのをやめて俺の体を舐め回していく。
その舌遣いが社長と似ていて本当に嫌だ。
ミサさんは持っている包丁を俺の足の付け根に触れさせて、俺を唾液まみれにして口に含んでいく。
俺は目を瞑り体の快楽より、嫌な記憶を呼び起こして体が反応しないようになんとか時間稼ぎをしながら何か手がないかを考えていると扉のノックが聞こえた。
「優治さーん。体調崩されたんですか?…あれ、玄関に落し物してますよー。」
何度もノックをしながら仕事場のドライバーさんが俺の返事を待っている。
ミサさんは口から俺を離して静かにドライバーさんが去るのを待っていると、何かが落ちる音が聴こえてベッドの上を見ると、後ろにあった棚の物を悠が体全身を使って落とした。
ミサ「…静かにしてろよ。」
ミサさんが俺の脚の付け根から包丁を離し、悠に切っ先を向けながら体を起こす。
俺は自由になっていた手で包丁を持ったミサさんの手を掴むと体のバランスを崩し、そのまま一緒にベッドから転げ落ちる。
夏「助けてください!」
俺は人生で1番大きい声で助けを求めるとすぐに扉を蹴破ろうとする音が数回鳴り、扉が壊れて人が入ってる音が聞こえる。
「優治さん!」
夏「このストーカーなんとかしてください!」
ミサ「優治の彼女だもん!ストーカーじゃない!」
手首だけで包丁を振り回すミサさんの手をドライバーのナギタさんが踏みつけ、包丁を取り上げてそのままミサさんの体の上に座り込み、警察を呼び始めた。
ミサさんは泣け叫び、悠は安心したのか静かに涙を流していた。
俺はナギタさんにミサさんのことを任せて自分の脚の拘束を取り外し、悠の拘束を取る。
夏「ごめん。大丈夫…、じゃないよね。こんなことに巻き込んで本当にごめん。」
悠「…無事で良かった。」
悠は解放された体で俺に抱きつき、良かったと何度も言ってきつく抱きしめる。
俺は悠の腹に出来てしまった傷口から出た血を拭っていると警察と救急の人がやってきて俺たちはやっとミサさんから逃れられた。
その後ミサさんは警察に捕まり、俺たちは救急車で運ばれ大事を取って入院することになり長い1日を終えた。
→ 911




