7:00
今度運転手さんに会ったらお礼言わないとと思いながら、重い体でお湯を沸かしミサさんから貰った紅茶でお茶を淹れる。
腹は減ってるけれど外に出る気分にはならない。
けれど、今日は沙樹に誘われた祭りに行く予定が入ってる。
これだけは絶対行かないといけないから俺は時間ギリギリまで家でゆっくり過ごすことにした。
すると珍しく瑠愛くんから電話が来た。
瑠愛『あ!優くん起きてた!』
夏「うん。ちょっと寝つき悪くて…。」
俺は瑠愛くんに昨日社長にされたことを愚痴った。
瑠愛『俺も同じくらいの時期にされたぁ…。』
夏「え!?瑠愛くんもされたの?」
瑠愛『うん。それで嫌になったからやりますって言ったけど、この間話したツツミさんと社長の関係性見て無理ってなって毒キノコになった。』
夏「毒キノコ?」
瑠愛『社長の趣味じゃない男になったんだよー。色々痛かったけどあいつから指名入らなくなったからOK!』
瑠愛くんは元気な声でそう答えたけど、そのあと小さくため息をしたのが聞こえた。
夏「…俺もしようかな。」
瑠愛『だめ!…自分の身の回りは好きなもので固めないと自分が分からなくなるよ。』
夏「え…、うん。分かった。」
瑠愛くんがこんなに焦った感じで話すのは初めてで俺は内心驚いてしまった。
瑠愛『あとちょっとだから。申請も終わって事務所の場所も決まったからあとはお客さん集めと認証待ちって感じなんだ。』
夏「そんなに進んでたんだ。」
瑠愛『うん。サリさんが手伝ってくれてるんだ。あの人、若い人の起業応援してくれてる人だから。』
コンサルの人だったのか。
だからあんなにいいホテルで美味しい朝ご飯を食べれてタクシーに乗って家に帰れるのか。
瑠愛『基本はデートだけ。一応、朝から夜中までいつでもデート出来るような感じにしようと思ってるんだけどいいかな?』
夏「うん。今みたいなことはしないの?」
瑠愛『それは大きめのオプションにしてがっぽり儲ける。』
なるほどなーと思いながら瑠愛くんが考えたお店のコンセプトを聞くと引っかかるものが出てくる。
夏「パーソナルマネージャー…?」
瑠愛『うん。どうせデートするなら可愛い子がいいじゃん?』
と、瑠愛くんは自分の要望を出す。
瑠愛『あの店で働いてていろんな女の子に会って思ったのが、みんなそんなにブスじゃないんだよね。』
夏「…顔とかあんまり気にしたことなかった。」
瑠愛『性格ブスは自分でしか直せないけど、外見は見えるからアドバイス出来るでしょ?だからその人がもっと自分に自信を持てる外見にして可愛くて自信がある子をこの世界に増やしたいんだ。』
瑠愛くんは初めて俺に夢を語ってくれた。
いつも仕事に前向きじゃなかった瑠愛くんだったけど、この話をしてる時はとても楽しそうに語っていて俺もワクワクしてくる。
瑠愛『来週の金曜日までには全部用意出来るから、お祝いして土曜日見学に来てよ!』
夏「うん、行く!すごい楽しみ。」
俺は瑠愛くんの新しく作った夢を手伝い出来るように、昼に起きたら本屋に行って女性もののファッション雑誌を買いに行くことにした。
→ #GirlSpkOut




