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ひと夏の恋  作者: 環流 虹向
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12:00

悠を迎えにいくと玄関を開けた悠は少し拗ねた顔をして俺を部屋に入れ、そのままシャワーを浴びに行った。


瑠愛「これは延長入るねー。」


と、瑠愛くんはバスローブ姿でのんびり寝転がりながらフロントに延長を伝える。


夏「ごめんね、頼まれた服買ってたら遅くなっちゃった。」


俺は瑠愛くんが寝転がるベッドの上に座り、瑠愛くんに頼まれた服とパンツを渡す。


瑠愛「ううん!ありがとう。俺と悠ちゃんの服、すごい酒臭かったから助かったぁ。」


夏「ってことは結構呑んだんだね。」


瑠愛「悠ちゃん、すごいお酒強くてびっくりしたよ!今度は3人で行こうね。」


夏「俺が潰れて迷惑かけちゃう。」


瑠愛「そんな優くんも好き♡」


瑠愛くんが起き上がり、俺の頬に少し潤った唇を当てる。


夏「瑠愛くん、用事とかない?大丈夫?」


瑠愛「大丈夫。待たせるくらいがちょうどいい。」


俺は用事があったのに悠と一緒にいてくれたのを感謝してると、バスルームからドライヤーの音が聞こえ始める。


瑠愛「俺もサッとシャワー浴びてくる!」


瑠愛くんはベッドから飛び出し、まだ悠がいる風呂場に向かった。


少しすると悠は頬を赤く染めながらバスローブ姿で俺の買った服を貰いに来た。


夏「水も買ったけど飲む?」


悠「飲む。」


悠は暑かったのか一瞬で半分近くの冷たい水を飲み干した。


夏「適当にとったらビックシャツだった。趣味合わなかったらごめんね。」


悠「ありがとう。」


悠はそのシャツと昨日履いていたタイトスカートを持って影に隠れながら着替えを始めると、バスルームの扉がちょうど開く音が聞こえる。


瑠愛「…わぁ!可愛いパンツだねぇ♡」


パチンとゴムが弾ける音が聞こえる。


悠「瑠愛くんは小1なの?」


瑠愛「安いのでいいって言ったらこれになったのっ。」


2人がパンツの話で盛り上がりながら着替える。


ああやって、瑠愛くんは人の心を解きほぐす能力が高いから悠も話しやすいんだろうな。


俺は瑠愛くんを改めて尊敬していると2人は俺の買ってきた服を着て出てきた。


瑠愛「じゃあ、帰ろっかぁ。」


瑠愛くんはあくびをしながら自分の荷物を手早くまとめてポケットに入れる。


悠は元から全てカバンに入れていたのか忘れ物の確認もせず、玄関に向かう。


俺はそんな2人の忘れ物を確認してから最後に部屋を出て瑠愛くんと別れた後、悠と一緒に学校に向かう。


悠「…あ、瑠愛くんと連絡先交換してない。」


突然悠は思い出したのか、そう呟いた。


夏「俺が聞いてみるよ。」


俺は携帯を出して瑠愛くんに悠が連絡先交換したいと言ってることを教えると、いつものようにすぐ返信が来た。


『おけよー(*´꒳`*)』

『優くんが持ってる俺のアドレス送ってあげてー♡』


俺の友達ということだからか、普段女の子とのやりとりは全て仕事用の連絡先で済ます瑠愛くんが悠にプライベート用の連絡先を教えてもいいと言っていることに俺は驚く。


夏「OKだって。悠のメッセージに送っておくね。」


悠「うん。ありがと。」


俺が携帯の操作に夢中になっていると俺と悠の名前を呼ばれ、目線を上げると永海がいた。


永海「あれ!?2人でご飯行ったの?私も誘ってよ!」


悠「電気屋でオススメのタッチペン教えてもらっただけだよ。」


滑らかに嘘をつき、俺の目を見てアイコンタクトを取ろうとする悠。


夏「昨日栄美先生に教えてもらったんだ。」


永海「いいね!悠はやっとやる気になったか。」


悠「私はいつでもやる気だよー。」


永海「じゃあ、休み明けから遅刻欠席しないでよー?」


悠「うーん?」


永海「そこでとぼけないで!」


相変わらず2人は仲がいいな。


俺は仲良く話を続ける2人の背中について行きながら教室に向かった。






→ 平日のブルース

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