7:00
お客さんの中でもこんなにぐっすり寝られるのはマサキさんくらいだけだ。
俺はいつも通り涙を拭いてお客さんと寝る時とは考えられないほどの体の軽さを実感しながら飲みかけのオレンジジュースで水分補給をして、歯磨きをする。
今日は昼から終業式だからある程度ゆっくり出来る。
俺はのんびりと帰りの支度をしながらTVでニュースを流していると、TVの明かりでマサキさんがゆっくりと目を覚ます。
それに気づき、俺はマサキさんの側によって朝のハグをする。
夏「おはよ。」
マサキ「…おはよ。時間大丈夫?」
夏「うん。あと1時間くらいあるよ。」
マサキさんと時間ギリギリまでのんびりと過ごし、そのあと俺は事務所に帰り今日分の給料をもらう。
店長「今日から金曜まで休みだな。」
と、店長は普段よりも笑顔で俺の合宿を羨ましがる。
夏「はい。」
店長「学生の合宿っていい響きだよなぁ…。」
店長はキラキラと目を輝かせながら何かを想像しているのか空を見る。
合宿は勉強をしに行くだけだから学校の延長なだけでそんなワクワクすることはなさそうだけどな。
夏「勉強しに行くだけなので目を輝かせるものなんてないと思いますよ。」
店長「そんなことないだろ!人が交われば必然と出来事は起こるもんだ。」
夏「そうなんですかね…。」
店長「人の欲求は十人十色って教えただろ?思考が違うからこそ、この世に需要と供給が出来るんだ。」
夏「…なるほど。」
風邪は持ってくるなよ、と店長は言い俺に手を振り見送ってくれる。
俺はそのまま家に帰り、ベッドに横たわりながらいつも通り溜まったメッセージを返していく。
すると瑠愛くんからメッセージが来ていることに気づいた。
『優くん、仕事おつぴ(๑˃̵ᴗ˂̵)♡』
『今、悠ちゃんと一緒にいるんだけど』
『今日も学校なのかな??』
『聞く前に寝ちゃったから分かんない.°(ಗдಗ。)°.』
あの後、ずっと遊んでたのか。
だいぶ呑んじゃったんだろうなぁ。
『今日終業式ある。』
『今、2人はどこいるの?』
俺がそう送るとすぐに返信が来た。
『ラブホだよー!パリエンヌってとこ。』
…マサキさんと泊まったホテルの2つ先のとこか。
知り合いが近くにいると思うと若干気まずく感じる。
『何時までいられるの?』
『12時までいられるよ。』
『じゃあ、ギリギリまで寝かしといてあげて。』
『優くん、迎えこないの?』
『なんで?』
『悠ちゃん寂しがりやだから』
『1人にしたら』
『どっか行っちゃうかも(ㆀ˘・з・˘)』
そんなことあるか?と思ったけれどこの間の夜のこともあるし、瑠愛くんがそう俺に教えてくれるならなにかしらの理由があるんだろう。
『分かった。』
『11時くらいには着くようにするね。』
『OK(๑˃̵ᴗ˂̵)♡』
『待ってるよー♡♡♡』
俺はゆっくりする予定でテーブルに置いていた紅茶を飲みきり、外に出る準備を始めた。
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