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ひと夏の恋  作者: 環流 虹向
7/11
32/188

7:00

仕事が終わった後、悠と一緒に俺の家に帰った。


俺の携帯に誰からの連絡は入っていなくて驚いた。

悠が誰にも俺の仕事をバラしてない安堵感と疲労で急激に眠気が襲ってきたけど、2時間後の始発で悠を送る約束をしたから寝れなかった。


悠はこの仕事に理解があるのか事務所でしたあの質問以上に聞くことはなく、俺の家でただ時間を過ごして帰っていった。


瑠愛くんは知り合いにバレた時に面倒臭いことになったって言っていたから俺は拍子抜けしてしまったが、何も起こらないことをありがたいと思わないと。


俺はそのまま眠気に耐えながら洗濯物と部屋の掃除を軽くしてやっと眠りにつくところ。


俺は布団に潜り込みながら悠のことを色々思い返してみた。


悠は普段1人で行動するのが好きと永海に聞いていたけど、学校生活では大半永海と一緒にいる。

離れるのはトイレ、HRくらいで1人でいるところをあまり見ない。


けれど、たまに遅刻をしてくる。


永海は出席日数を心配そうにしていたけど、本人は計算してるから大丈夫とのこと。


けれど最近は特に遅刻が多く昼近くに来ることが多くなってきて、栄美先生に指摘されていた所をたまたま見かけてしまったことがある。


それでも悠の遅刻癖は直らないらしく、来週にある合宿も来るのかよく分からないほどフワフワした返答しかくれないと永海が言っていた。


もし、昨日のことをよくしていて学校に来るのが遅れているなら問題だよな…。


でも、人の性事情に口出し出来るほど仲を深めてる訳でも知識がある訳でもない。


下手に関わってしまった俺の無能さにため息をつき、携帯でアラームを設定する。


今日は昼から予約が入ってるから10時くらいには起きておかないとな。


俺はアラームをかけ終え、目を瞑る。


そういえば、前に住んでた施設で悠みたいな子がいたな。


あの子は俺より歳上でたくさんの男の人と付き合ってることをお母さんたちに怒られていたけど、止めはしなかった。


自分の都合に合わせていろんな人といろんな場所に行って楽しんでるだけと言っていたけど、もしかしたら悠と似たようなことをしていたのかもしれない。


あの子にとってあの施設は居心地のいい家ではなかったってことなのかな。


だからたくさんの人から自分の欲求を満たす言葉や行動をもらって楽しんでいたんだろう。


悠もそういう子なのかな。


…寂しいのかな?


俺は寂しげだったあの日の莉李と悠を重ねながら、良い対処法が何か思いつきますようにと願い、眠りについた。




→ 不登校でもいいじゃん

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