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桜の香り
桜満開の公園
わたしは専門学校の課題で、凧を作成して揚げていた。
わたしのわがままで、いかせてもらった専門学校。
家には、経済的余裕がなく。
高校卒業後、進路をあやふやにしていたわたしが、親に内緒で申し込んだ。
住み込みで働き奨学金で、入学した専門学校。
だが仕事が辛く泣いて母に電話したことをおもいだす。
結局、住み込みの仕事は辞めて、親に奨学金を払ってもらい、卒業した。
あの19歳の日、専門学校を許してもらえなければ、今も続く友達との繋がりもなかった。
あの日の凧のように不安な、そしてほろ苦い19の春。
この季節になると思い出す桜の香り。




