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花の香り
朝バス停に、向かう時に香ってきた。
ふとどこから匂うのか歩道の脇の雑草に、目を向ける。
小さな黄色い花が咲いている。
鼻を近づけて確かめる。
これだ。
たぶん野菊。花の名前はよくわからないが、たぶん野菊。
今となっては、あまり見ないが。昔住んでいた町には、広い空き地があり、花がたくさん咲いていた。
そこで、女の子たちは、花の首飾りや、冠を作っていた。
おぼろげな記憶。
私たち一家は、公団に住んでいた。
できたばかりの公団だ。
周囲が空き地の中ポツリと立つ公団。
そこには、新しい友達がいた。
引越してきたばかりの、この町。
あの頃子供は、多かった。
何もなかったので、低い雑草がはえる空き地で遊んだ。
それも、おもちゃのフィギュア、ミクロマンで。
ミクロマン懐かしい。
令和の今再販されたらしい。
わたしは、ミクロマンの敵役アクロイヤーが好きだった。
アクロイヤーは、ロボットやマシーンなどギミックが凄い。
それを使って、雑草の森で遊ぶ。
そう森。自然を活かしたジオラマだ。
わたし達男は、そうやって遊び、女の子は、花飾りを作って遊んだ。
ミクロマンと花の香り。
懐かしい友達。




