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イヌネコ幻想曲  作者: 水嶋


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新たな出会い

今日は満月集会だ。

満月は大体29〜30日周期なので1か月に1回位だ。


今日は晴れていて、家もすんなり出られた。



公園に向かっている途中に高校生位の女の子が何か一生懸命周りを探していた。


この姿を見られるのはマズイかなと思ったが、俺の本性は困っている女子を放っておけない性格らしく、つい声をかけてしまった。


一応街灯から外れて少し暗がりの中に居た。



「どうしたの?」


「鍵を…落としたみたいで…多分ここで転んで鞄を落として中身ぶち撒けちゃったから…家に入れなくて…困ってて…戻って来て探してるんですが…暗くて…」


「お家に誰もいないの?」


「はい…家は片親で…母親は看護師で…今日は夜勤で…」



それは大変だ。

こんな若い女の子が外で朝までは心配だ。

俺は女の子には優しい。


「じゃあ、一緒に探してあげるよ。何かハンカチとかあったら貸して?」


「…はい。」


俺は夜目が効く。

後は人間の姿になっていても嗅覚は犬のそれだ。

千倍から1億倍と言われている。


呆気なく道端の草陰からみつけた。


「はい、見つけたよ」


「有難うござ…っ…えっ!?」


丁度街灯の下に行って渡してしまい、姿を見られてしまった。


「ごめん!俺急いでるから!じゃあね!」


「あのっそのっ!」



とりあえず犬の脚力でにげ去った。


まあ、この姿は満月の時しかならないから普段鉢合わせる事もあるまい。



そう思いながら公園へ向かった。







「成る程な。やっぱ俺は人間の記憶は戻らなくて良いな。これで終わりでも次があっても構わん。動物は可愛がられて気楽で良い。」


ルルがビーフジャーキーを噛みながら言った。

人間の時は可愛がられて無かったのだろうか。

むしろ可愛がってそうだな。ヤバい意味で。


この間の話をゴン太が皆にしていた。



「私もやっぱり記憶は戻りたく無いな。今の生活が性に合ってるし、これで最後でも構わないな。第一自由気まま、働かなくても税金納めなくても良いし。」



あんな見た目だけど一応ノラは国民の義務は果たしていたようだ。



多分さっきの俺の行動もだけど、無意識に人間の頃の性質は残ってるんだろう。


ルルもノラも人間の頃より今の生活の方が良いと記憶はなくても直感的に分かってるんだろう。





そんな話をしていると、空からバサバサと聞こえてきた。


「今晩は。初めまして、渡り鳥のナナシです。名前無いんでこう呼んで下さい。」


そう言って空からやって来た男は細身で頭は金髪でスーツでイケメンだった。

多分ホストとか芸能人とかも知れない。


腕が翼になっていて、もし俺が文鳥の時生きてたらこんな感じに変体したのかなと思った。


魚だったらどうだったんだろう?

人魚スタイルだったら出歩けなそうだな。

鱗で覆われた半魚人とかだと妖怪みたいで嫌だな。


そもそも出先で変身が解かれたらエラ呼吸しか出来ないなら一発アウトだな。

どの道魚だと色々無理だな。


そんな事をナナシを見て思っていた。



「俺はユリカモメです。冬の間だけになりますが、どうぞ宜しく。」


何だかお台場やビッグサイトへ行ってそうだな。やっぱり芸能人とかなんだろうか?



「ゴン太さんには話しましたが、新たに分かった事が有るので一応共有しておきます。」



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